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既存住宅瑕疵保険加入の為の床の傾斜測定(C・D・E社)  広島県

前回に続き、今回のシリーズは、各保険法人の検査方法の特徴を各部位測定に分け解説して行きたいと思います。

◆保険法人(C社)の床傾斜測定の基本として
C社には検査マニュアルは有るのですが、A社、B社の様な具体的な計測方法を記載しておらず文章のみです。

[検査方法の内容を記載]
原則として全ての部屋、廊下において、スチールボールを床に置いて転がり具合を確認する(畳、絨毯が敷いてある部屋はおこなわないことができる)。
数回試みてスチールボールが一定の方向に勢いよく転がる場合又は歩いた時の感覚などにより著しい傾斜が感じられた場合は、レーザーレベルを使用して傾斜を計測する。

●上記の計測方法として

○レザーレベルの場合
最も傾斜の大きいと思われる場所の両端(約3mの間隔とする)を計測する。

○水平器の場合
最も傾斜の大きいと思われる場所の間隔(約3m)を3箇所程度計測し、その平均値(勾配)を確認する。


◆保険法人(D社)の床傾斜測定の基本として
D社には「既存住宅個人間売買瑕疵保証責任任意保険 対象住宅基準」有るのですが、A社、B社の様な具体的な計測方法を記載しておらず文章のみです。

[検査方法の内容を記載]
第7条 床について、以下の劣化事象等が認められない事。の中に
(3)6/1000以上の勾配の傾斜(凹凸の少ない仕上げによる床の表面における2点(3m程度離れているものに限る。)の間を結ぶ直線の水平面に対する角度をいう。)


◆保険法人(E社)の床傾斜測定の基本として
E社には「既存住宅瑕疵保険 現況検査の手順」が有り、床の傾斜の計測は屋内全体を検査対象とし、床の計測はX、Y、及び斜め方向の計測を必須とする。基本は各階2部屋以上(廊下含む)の計測を原則とするが、床の計測については計測距離が確保できない等の場合は、各階1部屋でも可とする。
詳細な検査手順・方法は、住宅瑕疵担保責任保険[現場検査]講習テキストを参照と書いている。