2017/05/22
<<中古住宅ホームインスペクションの瑕疵事象として>>
●築38年木造住宅(新耐震基準以前の建物)
◆この建物の特徴
・この当時としては大変珍しいベタ基礎の住宅。
・この建物は、1、2階の壁の傾斜は最大で3/1000で殆どが1/1000未満。
・1階の床の傾斜は畳の部屋以外は、最大で2/1000の傾斜。
◆問題点
唯一の問題が、2階洋室の床の傾斜でした。
最初は測定間違いと思い再度測定をやり直し、尚且つ測定箇所を増やした結果が下の図面です。
【テキストテキスト】
最初は、何故この様な床の傾斜になるのか悩みました。
2階の床の傾斜測定をするまではビックリする測定結果だったので。
◆原因の判明
事務所に帰り、1階の平面図を重ねたら、直ぐに原因が分かりました。
(下の図面)
洋室の北東出隅部分の柱の下に1階の柱が無く、また洋室北側・東側の壁の下には柱も壁も無い間取りだった事が、この不可解な床の傾斜の原因と思われます。
【テキストテキスト】
◆この結果を振り返り
今までもこの様な原因で、床の不可解な傾斜は有りましたが、この暑い時期に、そこまで頭が回りませんでした。
今後は、この様なケースが有った場合は、悩む事なく、現地で確認するようにします。
では、今回はここ迄とします。
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