2020/06/28
今回は<住宅設備機器廻り>の何をチェックすれば良いかのお話をします。
住宅設備機器廻りは、主に水栓金具廻り、配管接続廻りの漏水をチェックします。
最初にする事は、水道メーターの蓋を開け、水が出る様に開栓レバーを回します。
開栓を開けると、上記写真のコマ部分が回り、水が給水管の中に流れ込み、全ての給水管に水が行き渡ったらコマの回転が止まります。
ここから最初のチェックになります。
一旦このコマの回転が止まった様に見えていても、敷地内の給水管のどこかから水が漏れていれば、ゆっくりゆっくりと回転して止まりません。
1分~5分位の間、コマが止まったままであれば、敷地内の給水配管に大きな漏水不具合事象は無いと思われます。
次に実施するチェックは、主に水栓金具廻りと配管接続廻りの漏水の有無を見ます。
これは簡単にできますので、トイレ・洗面・浴室・流しの水を流してチェックします。
トイレは、便器廻りの漏水以外に、水を流した後にゴボゴボという音がすれば、
排水管内の空気を逃がすベンチレーターが無いか作動していない不具合事象になります。
浴室で良く見られる不具合事象は、シャワーヘッドの付け根から漏水です。
後は、流し・洗面等の水栓金具廻りからの漏水に気を付けます。
給水の漏水に関しては、
今説明したチェックをすれば、ある程度安心です。
しかし、
私たち住宅診断のプロは、床下に入っての調査がとても重要と考えています。
排水管からの漏水が有れば、常に床下に湿気が溜まります。
これが原因で、カビの発生、シロアリの繁殖、土台等の腐朽などが発生して、家の痛みが加速してしまいます。
浴室廻り、洗濯排水配管の漏水は特に漏水量が多いので、地盤沈下の原因にもなりますので、特に注意してチェックします。
住宅設備機器のチェックをする時には、必ず床下収納庫を開けて床下を覗いて見ましょう。
カビくさい臭いが少しでも感じた場合は、要注意です!
どうしても不安で有れば、住宅診断のプロに調査してもらって下さい。
今回の纏めとして、
①水道メータのコマ部分のチェックをしましょう!
②住宅設備機器全て、水を流してみましょう!
③床下収納庫を開けて、カビくさい臭いの有無を確かめましょう!
今回は、これで終わります。
前回、前々回のブログを読んで頂ければ、ある程度は泣き寝入りは少なくなると思います。
それでも、どうしても不安で有れば、住宅診断のプロに相談してみましょう!
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。