2020/06/22
今回は<建具廻り>の何をチェックすれば良いかのお話をします。
前回は<外廻り>で基礎のひび割れ、敷地廻りの法面の状況のチェックのお話をしました。
今回の<建具廻り>は、前回の<外廻り>の状態を参考にしながら建具廻りをチェックして行きます。
例えば、
建物の北側近くに2m位の低い法面が有ったとします。
もし、サッシとか木建具の開閉のチェックしていて、
西面のサッシの開閉で、
サッシ枠とサッシの取合いの右下に隙間が開いていれば、
この不具合事象で考えられる事は、サッシの調整不良か、北側に床が傾いている事が想定できます。
ここで、同じ向きのサッシとか内障子、引き違い戸などが同じ様に隙間が開いていれば、
明らかに、法面が有る北側に不同沈下している可能性が大きくなります。
この様な不具合事象が有る場合は、再度外部の基礎のひび割れをチェックして、
西側と東側の基礎をよく見て、同じ東西線上にひび割れ(0.5㎜未満でも)が入っている事が確認出来れば、
ほぼ不同沈下の不具合事象になります。
買取再販物件の場合、綺麗にモルタル補修をしていれば分からない事が考えられます。
ここからは、慎重に購入の判断をしましょう!
どうしても欲しい中古住宅で有れば、プロのインスペクターに、
床下に入っての調査を含む住宅診断を依頼して確認をして下さい。
今回の纏めとして、
①法面の方角を確認しておく。
②サッシ等の下部の隙間の有無を確認する。
③もし、隙間が法面側で有れば、不同沈下を想定する。
今回はこれで終わります。
次回は、<住宅設備機器廻り>の予定です。
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。