2020/06/17
今回は、中古住宅を最初に見に行った時に注意してみて欲しい箇所<外回り>についてお話をして行きます。
最初に仲介業者の方に中古住宅の物件を見に行った時、
殆どの方が、直ぐ家の中に入って営業の方の説明を受けます。
現地を見に行く前に、クルマが何台置けるか、間取りは何LDKなのかの予備知識は、事前に図面、写真などをチェックしていますので、
後は住宅の仕上がり程度と雰囲気を見る為だけで、部屋の中全体を見て、設備関係を見て、窓からの風景を見て、気になった箇所を営業に聞いて購入の判断をされているようです。
もし、その家が買取再販物件でリフォームされていれば、
見た目の仕上がりは、とても綺麗に目に映るでしょう。
床の傾斜がかなり有っても気が付かないでしょう!
これが、契約した後になって気が付き、泣き寝入りする羽目になってしまうのです。
この様な事にならない為に、
中古住宅を購入する前に、何処をチェックすれば良いかを一つ一つ説明していきます。
最初に<外回り>を見ましょう!
外回りといっても色々有りますが、最初に基礎にひび割れの有無をチェックします。
次に、ひび割れの補修した跡の有無をチェックします。
基礎のひび割れ、補修跡の上部の壁にも同様なチェックをします。
その次に、敷地の廻りに法面の有無をチェックします。
中古住宅で、1m前後以上低い法面が有れば、建物がその法面方向に不同沈下(床が傾いている)の可能性が考えられます。
ゆえに、
①基礎にひび割れ、補修跡の有無をチェック。
②同上の上側の壁にひび割れ、補修跡の有無をチェック。
③敷地の廻りに1m前後以上の低い法面の有無をチェック。
この3項目をチェックして問題が無ければ、次のステップに進めて行けば良いと思います。
今回は、これで終わります。
次回は<建具廻り>の予定です。
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。