2020/08/05
今回は<新築住宅の住宅診断は必要?>について実例を挙げてお話をします。
今回実施した、2階建て新築住宅の住宅診断をした結果、
下記の1階、2階床・壁の傾斜チェック図の様になりました。
1階、2階共床の傾斜計測の結果、
1階は、僅か2㎜の高低差しか有りませんでした。
このぐらいで有れば、計測誤差範囲と考えても良いと思います。
2階は、1階よりも精度が取り難い中で最大4㎜の高低差で納まっていました。
計測をしていても、大変気持ちよかったです。
これプラス、壁の傾斜も1/1000以下でほぼ0/1000でしたので、
壁の傾きはチェック図面の中に計測数値は記載していません。
しか~し、
床・壁の傾斜施工精度が良かったのですが、
床下に入っての詳細調査で不適合事象を発見!
フラット35の省エネルギー性で申請を取得していた住宅だったので、
下記ユニットバス下の写真部分は、断熱材で蓋をしないといけない部分なのです。
つまり、フラット35の省エネルギー性の仕様には適合していない事が判明しました。
この不適合事象の原因は、
ただ単に、現場監督の知識不足か、又は現場管理不足と思われます。
「ただ単に」と言って終わらせてはいけないのですが・・・・。
インスペクターの立場では、
この不適合事象を報告書に記載し、依頼者様に説明をします。
この不適合事象が後日どうされたかは分かりません。
ここで皆様にお伝えする事は、
新築住宅であっても、この様に不適合事象が存在する場合が有ります。
また、住宅診断を実施した結果、
この住宅の良い部分も分かります。
ゆえに、新築住宅でも住宅診断を実施する事をお勧めします。
今回は、これで終わります。
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。