2020/08/12
今回は、<床下の地割れの原因は?>についてお話をします。
私が住宅診断を実施してきた物件で、
地割れが確認された建物の敷地環境に共通点が有る事に気が付きました。
建物の近くに高低差が有る崖又は法面が存在する事です。
勿論、敷地面より低い崖又は法面です。
地割れが発生する原因として、
敷地の環境が要因として上げられます。
敷地の環境だけでは地割れは起こりません。
次に、何かの原因がプラスされて初めて地割れが起きると考えました。
それは何か?
一つ目は、崖又は法面側で、大きな持続的な振動を起こす重機を使用した工事が原因として考えられる場合と、
二つ目は、自然現象の地震が原因として考えられる場合です。
この二つの原因のどちらか、又は両方がプラスされた場合に地割れが起きると考えます。
地割れが発生していた場合は必ず不同沈下の不具合事象も起きています。
この様な建物に遭遇した時は、
床下に入って地割れを発見するのは最後の段階なので、
床下の調査が終わった後に、
壁・床の傾斜傾向、
基礎等のひび割れ位置、
建具の不具合などを総合的に照らし合わせ、
地割れとの関連性を確認しておきます。
それを持ち帰って報告書に纏め、
不同沈下の原因を説明してあげれば良いと思います。
今回は、これで終わります。
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。