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大引き間に使用するグラスウール系断熱材には要注意!

今回は、<大引き間に使用するグラスウール系断熱材には要注意!>についてお話をします。

 

最近の新築住宅の床下断熱材に、

グラスウール系の断熱材を使用している物件をよく見ます。

使用する理由として考えられる事は、施工がしやすいからだと思われます。

しかし、下記の2枚の写真の様な不適合事例が後を絶ちません。

この事に対する注意喚起のつもりでここに記載します。

 

 

【床下断熱材施工不適合事例①】

 

※上記写真の不適合事例①についての私見として

上の写真のように約820角の大引き間に、

断熱材を止める専用ピン4本で固定しています。

しかし、

この段階で真ん中が膨らんでいるのが分かりますでしょうか?

年数が経てば、グラスウールが床下の湿気を吸い、

湿気を含んだ自重で今以上に垂れ下がる可能性も考えられます。

そうなれば、完全に床下の断熱材の意味をなさなくなります。

(現状、既に断熱効果は下がっていますけど)

メーカーの施工要領には、

恐らくこの写真の様にならない様に、

施工注意事項が記載されていたと思います。

 

【床下断熱材施工不適合事例②】

 

※上記写真の不適合事例②についての私見として

このメーカーの床下断熱材は、

不織布の耳(2方向のみ)を大引き等にタッカー留めにしているだけなので、

足を踏み外したかどうかは分かりませんが、

この不適合事例②の写真の事象になっています。

大工さんは、分かっていながら床材を貼り上げたと思われます。

この断熱材の場合は、年月が経って湿気を含んだとしても、

これ以上は垂れ下がらないと思いますが、

そもそも、この様な大きな隙間が有れば、

床下断熱材の意味をなしていません。

 

新築住宅だから、

大手メーカーだから安心ではないのです。

工事を実際にするのは、職人です。

わざと、不適合事例の様な工事はしないと思いますが、

何かの理由でやらかした失態を、

後から直そうと思っていても忘れる場合が有ります。

ゆえに、

新築住宅でも、床下に入っての住宅診断は必要なのです。

今回は、これで終わります。

 

※追伸として

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。