Y&Y設計事務所
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不適合事例2、3 透湿防水シートとして

今回は、<不適合事例2、3 透湿防水シートとして>についてお話をします。

 

外壁の透湿シート貼りの検査は、新築各工程検査の中の一つです。

最近は、多少減って来てはいますが、

やはり、下記3枚の写真で分かる様に基本的な不適合事象を確認する事が出来ます。

もし、工事中の現場を見に行く時は、スケールで計測してみて下さいね!

 

【透湿防水シート重ね部分の不適合写真】

 

【透湿防水シート重ね部分の不適合写真】

 

※上記2枚の写真「不適合事例2」

この写真は、入隅部分の各面を撮った写真です。

透湿防水シートの重ねは、横方向の重ね部分の寸法は、最低150㎜以上(下地が合板の場合)です。

写真で少しわかりづらいですが、どちらも60㎜です。

つまり、ここの重ね代は、120㎜しか無いという事になり、不適合になります。

因みに、上下(縦方向)の重ね部分の寸法は、最低90㎜以上です。

 

 

【透湿防水シートの配管パイプなどの貫通部分不適合写真】

 

※上記の写真「不適合事例3」

この写真を見れば、パイプの下側に穴が開いたままになっているのがお分かりになると思います。

テープを貼る順番がそもそも間違っています。

既製品のスポットガードを使用する時と同じ様に、

下、横、上の順番で貼れば良いのに、

一番肝心の下部分を貼っていないとは。

ストレッチタイプの防水テープを使用すれば、

もっと簡単に防水処理が出来ると思いますけどね。

大手ハウスメーカーでも、地場の大手工務店も、

結局は、施工をするのは職人さんです。

不適合事象を事前に防ぐ為には、

引き渡し前の住宅診断も大変重要だと思いますが、

もし、注文住宅、又は売り立て住宅で家を建てるのであれば、

「外部防水下地検査」「断熱材充填検査」「完成検査」新築各工程検査を依頼されたら良いと思います。

今回は、これで終わります。

 

※追伸として

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。