2020/08/24
今回は、<不適合事例4、5 床下として>についてお話をします。
下記写真は、どちらも新築住宅の住宅診断で発見した不適合事象です。
果たして、どちらもすんなりと直して頂けるでしょうか?
※上記の写真「不適合事例4」
この電気配線は、結線忘れなのか? 又は、予備配線なのか?
どちらにしても、配線端末の絶縁処理を忘れていますので、
不適合事例としてアップしました。
もし、住宅診断中に気が付かず、
何も知らずに触れていたらと思うと・・・・・。
※上記の写真「不適合事例5」
この写真の様に、人通口を塞いで配管した原因は、
土台を敷く前(大工工事に入る前)に、先行配管をしたと思われます。
先行配管であれば、人通口の事を意識する事なく施工が出来てしまいます。
しかし、人通口は何の為に有るのかを少し考えれば、
他の配管ルートで工事をしたのではないかと思います。
上記2つの不適合事例4、5のどちらも、
住宅診断をしていなければ事前に分からなかった事ですね。
事前に分かったので、売主に対応する様に依頼が出来ました。
住宅診断は、契約する前に必ず実施される事をお勧めします。
※追伸として
もし今回の件が、契約した後に分かった場合はどうなったでしょうか?
電気配線の絶縁処理はするでしょうが、
排水管の移設工事の方は、大変ではないかと思います。
のらりくらりと生返事だけはして、
結局は対応しないのではないかと思われます。
売主の考え方の一つに、どうせ訴訟にもならないと高をくくって来ます。
この事が、買主の泣き寝入りになる原因なのです。
今回は、これで終わります。
※追伸として②
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。