2020/08/25
今回は、<サッシ枠廻りの隙間には注意!>についてお話をします。
下の写真をよく見て下さい。
これは、新築住宅の各工程検査の「断熱材充填検査」にて指摘をした不適合事象です。
サッシ枠と柱(建枠)との間に5ミリ程の隙間が有るのが分かるでしょうか?
写真には写っていませんが、左右と上部に同じ様な隙間が有ります。
この隙間が曲者なのです。
一見、何がいけないの?って思われる人の為に、
簡単に説明してみましょう!
特に冬の時期に、室内外の温度差によって、この隙間に結露が発生する可能性が有るのです。
例えば、
もし北側の勝手口サッシ枠廻りが同じ様に隙間が開いていれば、
床を濡らすほどの結露にもなる可能性も有ります。
マンションなどのRC造などでは特に顕著に結露が発生します。
訴訟問題まで発展して行った事例も知っています。
では、どの様な対策が有るでしょうか?
一番簡単な方法で、良く実施されている方法は、
前もって隙間分の厚さに合わせて、
薄いベニヤを何枚か重ねて取り付けた後にサッシ枠を取り付けるのです。
そうすれば、隙間が無くなりますので、結露の発生は無くなると思われます。
もし、断熱工事をしている住宅を見る機会が有った時は、
このサッシ枠廻りに隙間が有るか無いかを見ると良いでしょう!
では、今回はこれで終わります。
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。