2020/09/15
今回は、<外壁防火認定として>についてお話をします。
注文住宅とか売建分譲住宅で
自分の住宅の工事途中を見に行かれる事が有ると思います。
その時に
今からお話する外壁防火認定とは何か?
このブログを参考にして、実際の現場をチェックしてみて下さい。
住宅診断をしていて
PBを貼っていない防火認定不適合事例が多く確認されますので
工事途中で注意してチェックする事をお勧めします。
下記写真は
新築各工程検査の「外部防水下地検査」の時に
たまたま部屋内を見た時の写真です。
この時に住宅診断をした物件は
天井裏、屋根裏の外壁防火認定に対する施工は
問題は有りませんでした。
防火認定とは
一般的によく使用される認定番号は
「PC030BE-9201」
外壁部分の表側に窯業系サイディングを張り
裏側(部屋内側)の壁にPBを張る事で
防火認定の外壁になります。
部屋内側の天井裏などにPBを貼り忘れる事が良くありますので
注意する事が必要です。
少しお話が反れますが
もし、上の写真の建物が「省令準耐火構造」仕様の建物であれば
省令準耐火構造の仕様に対しての不適合建物になります。
二枚目の写真を見て下さい。
天井下地の所でPBも同じ様に止まっています。
その下に
少し隙間が有ってから、横胴縁(4.5cm幅の木)が取り付けられています。
この横胴縁は、壁のPBを貼る為の下地ですが、
省令準耐火構造の場合は
PBの継て部分には30×40以上の木材を
当て木としての下地を入れなくてはなりません。
(PBの継て部分とは、天井裏のPBと今度貼る部屋内の壁のPBとの取合い部分の事。)
その当て木の役目とは何かと言いますと
例えば、部屋から出火した場合
その火が外部に出る事を止める
つまり延焼を止める役目なのです。
実際は、ほんの数分の時間しか効果は無いでしょう。
しかし
この様な色々な施工方法を取り入れる事で
省令準耐火構造の建物として認定されれば
火災保険などの掛け金が安くなる等の優遇策が有ります。
少しお話が反れましたが
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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