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不適合事例17 基礎肌別れとして

今回は、<不適合事例17 基礎肌別れとして>についてお話をします。

今回の内容は

中古住宅を見に行った時に

床に傾斜が有るか?無いか?

家の中に入らなくても分かる

チェック方法をお教えします。

ただし

広い犬走り又は駐車場の土間が有り

その逆方向に傾斜している場合に限ります。

 

【基礎肌別れ部分の写真】

 

【肌別れ幅寸法が10㎜以上の不適合写真】

 

上の写真を見て

基礎の肌別れの仕方を見て下さい。

犬走りの方が下がっていない事は

樋が有る面を見ればお分かりになります。

家が犬走りの反対側に

離れて行くような感じで

傾斜している事が分かりますでしょうか?

 

この基礎の肌別れと床の傾斜の関係は

今迄の実績から見出した方法です。

この事を

実際に中古住宅を見に行った時に

チェックして実感してみて下さい!

 

【1階床・壁傾斜チェック図面】

 

上の床・壁傾斜チェック図の説明をします。

床傾斜の判定測定距離は3m以上ですので

その傾斜は図面に記載している通りです

実際の傾斜が実感できる場所(距離)として

台所の部屋を見て下さい。

台所の中央の-15とガスコンロ前の-44の計測数値を見て下さい。

この2点間距離は2.13mです。

この間での床の傾斜は13.61/1000になります。

洋室の場合は

中央の-9と左上の-31の計測数値を見て下さい。

この2点間距離は2.45mです。

この間での床の傾斜は8.97/1000になります。

床傾斜の判定計測距離は3m以上での計測数値と

実際に感じる(判定計測距離3m未満)計測数値の違いが分かって頂けたでしょうか?

この図面の壁の数値の見方は

判定基準の2点間計測距離が2mで計測していますので、

例えば18の数値で有れば

9/1000の傾斜になります。

 

お話が反れますが、ついでに

床傾斜のトリック?を説明します。

平成12年の品確法に基づく床の傾斜の2点間計測距離は3m以上です。

これを悪用したのが瑕疵保険の判定基準です。

既存住宅瑕疵保険加入の為の判定基準では有りません。

何に悪用したかと言いますと

計測2点間距離が3m未満での床の傾斜が

6/1000以上有ったとしても

瑕疵保険法人

瑕疵(不適合)とは認めません。

可笑しいとは思いませんか?

でも、これが現実なのです。

 

ゆえに

住宅診断が重要になって来ます。

建物状況調査では

上記の計測トリック?迄はインスペクションしません!

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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