2020/09/17
今回は、<不適合事例18 手摺笠木より漏水として>についてお話をします。
中古住宅の購入を考えている人で
中古住宅を見に行く機会が有った場合は
必ずバルコニーの笠木部分をチェックしてみて下さいね!
上記写真一枚目の様に
笠木レールを固定する柱脚部分が
シッカリと防水処理をしていれば良いのですが
防水処理がされていない場合は
2枚目の写真の様に
手すり内部が腐朽している可能性が有ります。
確認する方法として
バルコニーの下側の外部天井面が見られる様でしたら
天井面に水シミが有るかどうかをチェックしてみて下さい。
ただし、買取再販住宅で
既に外壁を塗り替えている場合には
水シミ跡が有ったかどうか分かりませんので注意が必要です。
バルコニー下の天井に水シミが有る原因の一つに
バルコニー床の排水ドレン廻りからの漏水の可能性も考えられますので
水シミが出ている場所も確認してチェックする事も必要です。
バルコニーの下が1階の部屋内になる間取りでしたら
バルコニー下面の部屋内天井面に
水シミが有るかどうかをチェックしてみて下さい。
もし
水シミがハッキリ分かるようでしたら
契約する前に
笠木を外して手摺内部を確認する事をお勧めします。
バルコニーの他の部分のチェックポイントとして
下記写真一枚目の排水ドレン廻りは
排水ドレンにゴミなどで詰まっていないか
詰まり防止金物が有るかどうかをチェックして下さい。
上記の写真は
バルコニーに出る掃出しサッシ下側の防水処理が施工されていない不適合事例です。
この場所は
コーキングで防水処理をしなくてはならない箇所です。
例えば
既存住宅瑕疵保険加入検査では
必ず入るチェック項目で、
コーキングによる防水処理が必要です。
しかし
建物状況調査報告書を代用して既存住宅瑕疵保険に申し込む場合は
この場所の検査項目が無い為
コーキングによる防水処理をしなくても瑕疵保険に加入出来てしまいます。
ほんと
国土交通省のずさんな一面ですね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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