2020/09/18
今回は、<不適合事例19 基礎ジャンカとして>についてお話をします。
下記2枚の写真は
「ジャンカ」という不適合事象です。
基礎コンクリート工事の打設時に
バイブレーター不足が原因ですね!
バイブレーターとは
振動によってコンクリートを隅々まで流し込ませる道具
ここで問題なのは
一つは
鉄筋のかぶり厚が足らない事です。
基礎立上り部分でしたら40㎜以上ないといけません。
もう一つは
ジャンカと言う不適合事象が発生した場合の後処理です。
レベルによる補修方法を施していれば問題は無い事です。
上の写真①の方は
ジャンカと鉄筋かぶり厚さ不足の二重の不適合事例です。
かぶり厚が無くジャンカの為に鉄筋が露出してサビが発生している不適合事例です。
上の写真②の方は
ジャンカが、基礎小口面全体に現れている不適合事例で
やはり鉄筋のサビも少し確認出来ます。
以前、この「ジャンカ」という不適合事象で
私の所に相談の電話が有りました。
内容は
自分が楽しみにしている自宅の基礎工事を見に行った時に
基礎の不適合事象である「ジャンカ」を見たご依頼者様が
一気に頭に血が昇ったのでしょう。
訴えてやると言った感じで
第三者の立場で検査をして欲しいという内容でした。
話よくを聞いてみると
現場監督が言う事は
ジャンカにも段階が有り
そのレベルに合った補修をさせて欲しいので
今度、現地で説明させて欲しいとの事でした。
その説明をする時に私に立ち会って欲しいという依頼でした。
ご依頼者様の言われる事もよく分かりますが
私は、ジャンカにも段階が有り
そのレベルに合った補修をさせて欲しいと言った
現場監督は、工事の事を良く知っている人だなと直ぐに思いました。
普通はジャンカのレベルに合った補修って何?
っていうレベルの現場監督が多い。
その事をご依頼者様に説明をして
今回の場合は、
その現場監督を信頼して補修工事を任せたらどうでしょうかと伝え
もし
私が現地で立ち会った場合は
現場監督とご依頼者様との間にわだかまりが出来ますし
その工務店と喧嘩をしても
ご依頼者様に何一つ徳は有りませんよ!
その工務店とは
完成後も一生のお付き合いをしなくてはならないのですよ!
とお話をしたら
ご依頼者様は、納得した様子で
ありがとうございました。
現場監督を信用しますと言われお話は終わりました。
その現場監督が言ったと思われる内容が下記の
「ジャンカのレベルと補修方法として」と思われます。
「日本コンクリート工学協会」に下記の内容が示されています。
ここでお話がしたい事は
不適合事例は不適合事例で受け止めて
それを外野の面白半分に煽って言う事を真に受けない事です。
家を建てる為に
その工務店を選んだのであれば
最後まで信用して
適時に、私等の専門家に相談をするべきと思います。
しかし
その専門家もクレームを煽って
お金にするインスペクターもいるから
やはり
私の所に相談する事がベストかも・・・・。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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