Y&Y設計事務所
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不適合事例23 小屋裏換気として

今回は、<不適合事例23 小屋裏換気として>についてお話をします。

今から新築の分譲住宅(建売住宅)を購入しようと考えている人に

要注意事項として一言お話をします。

 

新築分譲住宅の住宅診断の依頼が有った場合は

確認申請図面一式を送って頂きます。

新築住宅の場合は

特に建築基準法、フラット35工事仕様書、瑕疵保険施工要領を順守しているかを

頂いた確認申請図面で事前チェックを実施して

住宅診断に入ります。

 

事前にチェックした内容と現地の建物が違う場合

立ち合いに現場監督がいれば

何故違うのかを確認しながら住宅診断を進めて行きます。

 

下記写真は、小屋裏換気の吸気換気材と排気換気材の写真です。

これは、確認図面通りの換気材が設置していた適合写真です。

 

【排気部分の換気材の写真】

 

【吸気部分の換気材の写真】

 

ここから本題のお話をします。

新築住宅の住宅診断の依頼が有りましたので

いつも通りに確認申請図面を頂いてチェックしていました。

最初に首を傾げた内容は

準防火地域に於いての軒裏換気材で

軒裏材の仕様が決まっている認定番号でしたが

実際は、違うメーカーの厚さが薄い軒天材が記載されていました。

これは、確認検査機関がここ迄チェックする事はあまり有りませんので

今回は、確認申請が降りたと考えます。

実際にこの換気材で施工していた場合は

契約不適合になり、

防火認定が取れていない換気材を使用している事になります。

 

実際に現地で小屋裏換気材をチェックしようとしたら

小屋裏換気材が設置されていないでは有りませんか。

現場監督が立ち合いでいたので確認したら

 

慌てて設計事務所へ電話をしていました。

その後

対処方法を相談したのでしょう。

現場監督からの回答は

今回の建物はフラット35を使用していないので

小屋裏換気は無くても良いとの返事。

完了検査申請時に軽微変更を出しますとの事。

オイオイ待てよ!

小屋裏換気が無い建物を販売するのか?

建築基準法違反ではないので

軽微変更で申請すれば建築基準法違反にはならないけど・・・・ナ。

 

現場監督は、ホッとしたようだけど

この会社の分譲住宅は要注意だね!

 

住宅診断依頼者に、この事を説明してもピンと来ないだろうな?

今回の依頼者様が契約しなかっても

他の人が購入する為に住宅診断を入れても

別に問題無しで購入するだろうなぁ~?

小屋裏換気の事まで住宅診断でチェックするインスペクターはいないからなぁ~!

この様な分譲住宅を

あなたは購入されますか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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