2020/10/07
今回は、<住宅診断に対するお客様の期待とは?として>についてお話をします。
住宅診断に対するお客様の期待とは何か?
新築住宅と中古住宅では
やはり、お客様の期待の仕方が違います。
中古住宅の場合は
住宅診断報告書に対して
不適合事象が有りきで考えていますので
リフォームの時に一緒に直そうという前向きな感じです。
つまり、何処を直せば良いかが分かれば良いと考えています。
しかし
新築住宅の場合は
住宅診断報告書に対して
不適合事象が無い事が当たり前と考えている人がいますので
何か不適合事象が無くても
工事が雑な箇所が有ると
契約するのを辞めようか?って考えてしまいます。
何か、契約を止めるキッカケが有れば止めようと
心の底で考えているような気がします。
私の考え方は
構造的な不適合事象でなければ
その家に住んだ場合に
住み易いか、そうではないかで判断をされたら良いかと考えます。
ただし、省エネ関係(断熱材の施工不良)は直すように勧めています。
新築分譲住宅の住宅診断をしていて
いつも感じる事は
売主側の工務店の現場監督を含む職人さん達は
何故、ほんの少しの手間を惜しむのだろうか?
何故、その場凌ぎの対応をしてしまうのだろうか?
何故、もう少し考えないのだろうか?
何故、何故、・・・
結局は
後から自分に後悔として返って来る事が分からないのだろうか?
下記写真は
新築分譲住宅2階建ての住宅診断時に発見した不適合事例です。
この不適合事例は
小屋裏に入っての調査をしなければ発見できなかった事象です。
この写真は、小屋裏換気口の穴を開け忘れた事に気が付き
本来なら丸鋸で正規の穴の大きさを開口すれば良い事なのに
何故電気ドリルで穴を開けたのか?
ほんの少しの手間を省いた結果が生んだ不適合事象です。
この様なほんの少し手間を省いた結果が
住宅診断の報告書として
上がって来る不適合事象の数々。
この不適合事象の項目を
住宅診断のご依頼主様に報告をします。
ご依頼主様には、それぞれ住宅診断に対するモチベーションが違います。
同じ内容の報告書を説明しても
片方では、このくらいしか不適合事象が無かったのか?良かった!
もう片方では、この不適合事象は大丈夫なのだろうか?どうしよう?
って考える人がいます。
住宅診断の説明で一番難しい報告内容は
構造的な不適合事象です。
中古住宅であれば別に気にせずに淡々と説明できますが
新築住宅では大変気を使います。
この様な場合は
「詳細調査を行うことが望ましいと考える箇所」としてあげさせて頂いています。
新築住宅では
今迄は一度も有りませんでしたが・・・・・。
新築分譲住宅の購入を考えている人は
安心・納得して購入する為に
床下・小屋裏に入っての調査が有る住宅診断を依頼しましょう!
この住宅診断をした結果
初めて
不適合事象が無かったから安心
又は
不適合事象が有ったけど、そのくらいなら我慢できる
の納得が得られたら
購入後に後悔しなくてすみます!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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