2020/10/08
今回は、<木造住宅工事仕様書として>についてお話をします。
新築の分譲木造住宅の購入を考えている人にとって
この住宅を購入して安心なのかどうか?
この住宅の仕様はどのランクなのか?
この様な事は、普通考えると思います。
そこで仲介業者に聞くと
フラット35の仕様で建てていますから大丈夫ですよ!
って言われると、何故か安心するのでしょうね。
しかし
この「フラット35の仕様で建てています」は曲者です。
仲介業者の方は
その建物の仕様書の中の一般事項欄に
「住宅金融支援機構監修の木造住宅工事仕様書に基づき施工する」と
記載していたから言ったのかもしれません。
この時に
もう一つ質問をしてみて下さい。
フラット35Sの金利Aプランは使用できますか?
と聞いてみて下さい。
そこで躊躇えなく使用できますと言われれば
仕様に関しては、一安心ですね。
ここからが本題に入ります。
下記の挿絵の本の内容と現場の実際の施工について
簡単な事例でお話をします。
フラット35には3つの基準が有ります。
①フラット35
全期間金利優遇なし。
②フラット35S(金利Aプラン)
当初10年間金利優遇あり。
③フラット35S(金利Bプラン)
当初5年間金利優遇あり。
この3つの基準によって
例えば
断熱材の厚さが変わったりします。
勿論
金利Aプランの仕様が一番厳しくなります。
分かり易く言えば
建築基準法の仕様が基本で
この基準法より断熱材などの基準を付加した仕様が
フラット35の仕様になります。
以前のブログにも取り上げましたが
フラット35の仕様が、最低基準の仕様と
私は考えています。
新築住宅の購入を考えている人は
最初に記載した
「住宅金融支援機構監修の木造住宅工事仕様書に基づき施工する」が
確認申請図面の仕様書に書かれているかどうかで
ある程度
購入しようと考えている住宅の仕様・施工レベルが違ってきます。
今から新築住宅の購入を考えている人は
フラット35S(金利Aプラン)が使用できるか確認して見て下さい。
この事が
安心して購入出来るかどうかの一つの基準と考えます。
後は、住宅診断を依頼して
仕様書通りの施工になっているかどうかを
確認して下さい。
下記写真は、フラット35仕様でしたので
ユニットバス下部の基礎全周に
断熱材を設置しなくてはなりません。
フラット35仕様の不適合事象になります。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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