2020/10/11
今回は、<不適合事例31 床下残材散乱として>についてお話をします。
新築分譲住宅を見に行かれる方は
必ず、床下のチェックをして下さい。
床下点検口から見える範囲で
もし床下に残材が散乱している様だと
ほぼ
給排水配管が床を貫通しているキッチン廻りなどの
床下断熱材の欠損が有る可能性が大です。
もしかしたら
床下断熱材と大引きとの取合いにも
断熱材欠損が有るかもしれませんね。
床下を見る場所として
キッチン側に有る床下収納庫を開けて見るのではなく
洗面脱衣室の床下点検口を開けて床下を見る事をお勧めします。
ここの床下点検口を覗けば
二つの事が同時に確認出来ます。
一つは
ユニットバスと洗面所の境に基礎断熱材の蓋をしているかどうか
下記一枚目の写真部分を見ます。
この写真は
基礎断熱材の蓋をしていない事例です。
フラット35仕様の建物で有れば蓋をしていなければ
不適合事象になります。
もう一つは
洗面脱衣室の床下が綺麗に清掃されて
残材が散乱していないかを確認する事が出来るからです。
では、本題に入ります。
ほんと
新築分譲住宅の住宅診断をしていて
毎度ガッカリする所が床下なのです。
私の住宅診断の順番として
小屋裏に入っての調査が終わった後
最後の調査する場所が床下なのです。
床下点検口の廻りを養生マットなどで養生した後に
床下点検口を開けて覗いた瞬間
おっ、これは綺麗だねと思った新築分譲住宅に出会った事が無いです。
たまに、現場監督さんが立ち合いの時は
なかなか綺麗だねっと営業トークをする事は有りますけど。
でも、床下の調査が終わった時は
残材が散乱している本当の事を言ってあげます。
という事で
誰でも簡単にチェック出来ますので
是非、洗面脱衣室の床下点検口を開けて
床下をチェックして見て下さいね!
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊