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不適合事例35 サッシ枠結露として

今回は、<不適合事例35 サッシ枠結露として>についてお話をします。

築30年以上の中古住宅を見に行かれる時は

サッシのガラスが、まだ単体ガラス(一枚ガラス)の場合が多く

下記不適合事例写真の様なサッシ枠に結露による水シミ跡を起こしていますので

注意してチェックしてみて下さい。

家によっては、カーテンを付けたままになっているので

カーテンを開いて見て下さい。

 

築38年の中古住宅の住宅診断で確認された

不適合事象の一つの露による水シミ跡」です。

 

【和室サッシ枠の結露による水シミ跡の不適合事例写真】

 

【洋室サッシ枠の結露による水シミ跡の不適合事例写真】

 

原因は

結露が一般的に発生する時期は、冬です。

外気が冷たく、部屋内が暖かい為に

暖かく湿った空気が外気に冷やされたガラス表面によって

急激に冷やされ「飽和水蒸気量」が限界に達する事で

空気中に存在しきれなくなった水蒸気が水に代わり

水滴となってガラス表面に付く現象です。

専門的に言うと

温度による相対湿度が100%を超えると

空気中の水蒸気は水滴に姿を変えるのです。

つまり

水蒸気量が一定でも

温度が変化すれば、湿度も変化するという事です。

この水滴が多い場合には、上記写真の様に窓枠にまで水滴が達して

この不適合事象の一つ「結露による水シミ跡」になります。

洋室の方は

カビ迄発生していますが

この原因はカーテンによって空気の流れが制限された事だと考えます。

 

築35年以上の中古住宅を購入しようと考えている人は

もし間違えなく単体ガラスであれば

同じ様な不適合事象が発生しますので

ガラスを複層ガラスにするとかの

何かしらの結露に対する対策を考えておく事が必要ですので

購入予算のよくよく考えてから購入して下さいね。

ただし

複層ガラスに変更したから結露は発生しないと言う事では有りませんので注意して下さい!

 

今の新築分譲住宅の場合は

ほぼ100%が複層ガラス(ペアガラス)で

場合によってはLow-Eガラスを使用している事も有ります。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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