2020/10/26
今回は、<小屋裏換気の必要性として>についてお話をします。
新築住宅の住宅診断で
Y&Y住宅検査が重点を置く検査項目の一つが「小屋裏換気」です。
以前のブログにも記載しましたが
建築基準法では小屋裏換気を設置しなくても
違法では有りませんが
フラット35を使用して建てられた住宅では
下記一枚目の資料の様な吸排気用の換気ガラリを
小屋裏換気として設置しなければなりません。
私は
フラット35の木造住宅工事仕様書が最低限の仕様と考えていますので
小屋裏換気が設置されていない住宅は
お勧めは致しません。
フラット35が使用されていなくても
小屋裏換気は
吸排気口の大きさを計算式により面積を求めて
設置する事をお勧めします。
上記資料には
小屋裏吸排気用の換気ガラリの設置位置に対して
それぞれのガラリの面積の大きさが
天井面積に対しての割合(係数)が記載されています。
フラット35を使用して建築する場合は
上記の小屋裏換気の設置方法によって
それぞれの換気口面積が計算され
確認検査機関の設計審査時に
換気計算のチェックが入ります。
このイ~ホの設置例の内
ロの設置方法は
出来れば避けて頂きたいと考えています。
何故かと言いますと
このロの例は、外気に風が無ければ
小屋裏の空気は動かないと考えるからです。
つまり
空気は、温度が高くなると上に上がりますので
空気が停滞したままになります。
この暖かい空気が停滞している間
屋根裏の野地板とか屋根タルキを暖め
夜になれば外気温が下がりますので
野地板とか屋根タルキに結露が発生する原因になるからです。
上記の小屋裏換気の役割のポンチ絵は
大変分かり易く書かれています。
このポンチ絵を見れば
小屋裏換気の吸排気口を設置する事が
住宅にとって必須項目と
思われるのではないでしょうか!
この事からも
Y&Y住宅検査に於いては
新築住宅の住宅診断の検査項目に
「小屋裏換気」を大切な項目として考えているのです。
小屋裏換気の必要性がお分かりになったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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