2020/11/04
今回は、<不適合事例40 床下水抜き孔として>についてお話をします。
下記写真は
新築住宅の床下に入っての検査で見つけた不適合事象の写真です。
この様な不適合事象は
床下に入っての住宅診断をしなければ発見できませんので
住宅の購入を考えている方は
床下・屋根裏に入っての検査をする住宅診断を依頼して下さいね!
一枚目写真の水抜き孔とは
基礎工事中に
雨水などがベタ基礎内に溜まらない様に
写真の様な水抜き孔を適所に設置しています。
この孔は、本来ならば
土台敷きの時には塞いでいなければならない孔なのです。
この水抜き孔が何故不適合事象になるのか?
理由は二つ有ります。
一つ目は
シロアリの通り道になる事。
二つ目は
何かの原因により外部から
雨水などが基礎内に浸入する可能性が有るからです。
基礎外部は
モルタル仕上げをしていますので
孔の表面は塞がっていますが
ひび割れなどが出来た場合に
上記二つの原因になります。
フラット35の工事仕様書にも
当該水抜き孔は適切に塞ぐ様に記載しています。
上記写真は
給水管を外部から建物内に配管している写真です。
これも
水抜き孔と同じ理由で
不適合事象として
ここに記載しています。
ベースに埋設された「さや管」に通した給水管も
さや管と給水管との隙間を
適切に塞がなければなりません。
ただし
外部地中内基礎面に於いて
防蟻性の有る材料を給水管廻りに充填していれば良いですが
外部を掘ってまで確認をしませんので
下記写真の様に施工した方が間違いないと考えます。
上記写真は
「さや管」を通っている給水管廻りを
適切にシーリングで塞いでいる適合写真例です。
今迄
基礎の水抜き孔を適切に塞いでいる新築住宅を
残念ながら見た事が有りません。
この事を指摘すると
外部をモルタル仕上げをしているから
問題は無いのでは?という返答が来ますが
もし
モルタル仕上げにひびが入り
そこからシロアリが侵入しないとも限りません。
この事を説明して孔を塞ぐ様にお話をしています。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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