Y&Y設計事務所
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不同沈下の原因として

今回は、<不同沈下の原因として>についてお話をします。

中古住宅又は新築住宅の購入を考えている人は

不同沈下の原因になる法面に対する

建物の配置についてチェックをして下さいね。

 

下記の図面は

これからお話する住宅の不同沈下について

説明する為の仮の配置図面です。

 

【法面に対する建物の配置(距離)図面】

 

ここから本題に入ります。

この前、親戚の人から

既存住宅瑕疵保険に加入して

住宅ローン減税を使用したいので

検討をしている住宅を見て欲しいと相談が有りました。

もし

既存住宅瑕疵保険に加入できそうな家だったら

住宅診断の依頼をするから

その前に見てもらえないか?と電話が有ったのです。

親戚の人だから仕方ないので

翌日、見に行ってみました。

なかなか立派な住宅で

日本瓦葺きの

いかにもバブル時代に建てられた豪華な住宅でした。

しかし

上記図面の敷地とは形状が違いますが

2方向が道路の角地の敷地で

道路面が、敷地よりも約1.0m位低い敷地でした。

現地を見た瞬間

嫌な予感がしました。

建物が道路面側の角地近くに建っていたのです。

上記図面の法面迄の距離751㎜と同じくらいでした。

事前に聞いていた情報として

2階の一室の床の傾斜が

少し気になるという情報でしたので

床の計測をする迄もなく

不同沈下をしている事は間違いないと考えました。

傾斜数値を採る為に

最初に2階の一室の床の傾斜を計測した結果

もろに法面側に10/1000以上の傾斜を計測しました。

しかし

2階の出隅部分の載りも悪かったので

それが原因だけだったら

1階の天井を剥いで

2階の床が下がっている部分を直せるかな?と一瞬思ったのですが

念の為に

その2階の一室の下の部屋(和室と広縁)の床を計測したら

完璧な不同沈下という事が分かりました。

1階の天井を剥いで

2階の床の傾斜を直すレベルではなく

基礎からジャッキアップする「アンダーピニング構法」などの

根本的な工事が必要と結論が出ました。

という事で

既存住宅の瑕疵保険加入の検査どころではない事を

親戚の人にお伝えしました。

 

今回の纏めとして

低い法面が有る敷地に家が建っていた場合

中古住宅の場合は

不同沈下の可能性を考える事が必要です。

新築住宅の場合は

鋼管杭打ちなどの地盤補強工事をしているかどうかを

業者に確認しましょう。

もし

鋼管杭などの補強工事をしていなければ

将来的に不同沈下を起こす可能性が有るかもしれないと

覚悟して購入して下さいね。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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