2020/11/22
“今回は、<外壁通気と通気金具工法として>についてお話をします。
新築住宅の住宅診断の依頼を頂いた場合は
事前に
工務店の方にバルコニー笠木部分と
外壁妻側部分の外壁通気排気口の施工方法を
聞く様にしています。
3階建ての場合は
車庫上部の2階床の外気に接する床断熱に何を使用しているかも聞いています。
また
フラット35を使用している建物は特に
小屋裏換気の計算式と
使用換気材も聞いています。
何故ならば
住宅診断時に於いて
確認出来ない場合が殆どなので。
今回は
3階建てだったので
上記4項目全部を聞きました。
結果は
外壁妻側の外壁通気は小屋裏に逃げるので
排気口用の通気金具は付けていないと
このブログでも何回も記載している
同じパターンのダメな回答でした。
バルコニー笠木部分の外壁通気の回答では
外壁サイディングを
胴縁を使用しない通気金具工法で
施工しているので
笠木の上部を空気が横に逃げるから
排気口は設置していないとの事。
意味がよく分からん??
実際の現場は
手すり上部をサイディングで蓋施工して
シーリングを打っているので
空気がどの様に横に逃げるのか分からない。
尚且つ
コの字型のバルコニーで
出隅部分はハットジョイナーを設置しているから
空気が横には移動できない。
どちらにしても
瑕疵保険の設計施工基準書には
特に手すり壁等上部付近において
通気層を塞ぐ事が無い納まりにする事が
必要と記載されています。
バルコニー手摺上部に排気口を設置しなければダメです。
今回の工務店の回答は
現場監督が
外壁通気に関して理解していないと考えられます。
それと
実際の現場の納まりも分かっていないですね。
しかし、一番問題なのは
小屋裏の換気計算の様に
外壁通気も
キチンと
排気口の面積計算式と
取付施工方法の確立させないとダメですね。
結局
依頼者様に対しても
法的な根拠が無いから
違法ですと言い切れない所が
歯痒いです。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
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お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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