2020/12/01
今回は、<新築分譲住宅の診断項目として>についてお話をします。
Y&Y住宅検査の場合は
新築分譲住宅の住宅診断の依頼を受けた時は
事前に確認申請図面一式を頂くようにしています。
何故かと言いますと
事前に図面チェックを実施する為です。
図面チェックの内容は
主にフラット35の仕様です。
フラット35Sの金利Aプランなのか?
金利Bプランなのか?
省エネルギー性なのか?
耐久性・可変性なのか?
ただ単にフラット35の工事仕様書に基いた設計をしているかなどを
事前にチェックします。
それプラス
小屋裏換気計算及び使用している換気材の品番をチェックします。
そして
瑕疵保険の設計施工要領がらみの
外壁通気の排気口の有無などをチェックします。
最後に
柱と耐力壁の直下率をチェックします。
これが
Y&Y住宅検査の
新築住宅の事前チェックです。
事前チェックをしてから
住宅診断の実施に入ります。
現在の形になる迄は
色々と試行錯誤していました。
特に
4年前の熊本地震までは
中古住宅と同じように
チェック図面を作成する為だけに
平面図、立面図を頂いて
チェック図面を持って住宅診断をしていました。
中古住宅も新築住宅も
住宅診断を実施する内容が一緒だと
それまでは考えていたのです。
しかし
新築住宅を何件か住宅診断をしていて
あれっ?って気が付いたのです。
分かり易く言えば
内覧会と全く同じ様な検査で
ただ単に
中古住宅の様な劣化事象が有るわけでないので
キズの有無とか
サッシ、木建具の開閉チェック
住宅設備の作動チェックぐらいを
誰でも出来る検査をしていた事に
疑問を持つようになったのです。
熊本地震から1年くらい経ってから
柱、耐力壁の直下率などが話題になり
実際に直下率を計算する様にしました。
柱は60%、耐力壁は50%を目安にした直下率を
新築住宅の図面でチェックする様になり
今では
正式にチェック項目にしました。
ただし
熊本地震から直下率の重要性が言われるようになっても
目安にしている直下率の数値に近い数値も
今のところ有りませんので
お客様には
報告できない場合が多いです。
この様な
試行錯誤が有って
この半年で
最初に記載した内容の
新築住宅用の事前チェック内容と
新築住宅用の住宅診断項目を
中古住宅の住宅診断項目とハッキリと違う内容で
Y&Y住宅検査に於いて確立しました。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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