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不同沈下を直す場合に大切な事として

今回は、<不同沈下を直す場合に大切な事として>についてお話をします。

中古住宅を見学に行く機会が有れば

下記写真の様な、基礎にひび割れが有るか

確認して見て下さい。

買取再販住宅の場合も

基礎の補修をしていない場合が有りますので

綺麗にリフォームをしている部分を見るのではなく

基礎をチェックして見ましょう!

 

不同沈下の現象として

殆どの場合が

地盤が固い所と柔らかい所に跨いで建てられた住宅に起こっています。

この様な理由で

軟らかい地盤の方が沈下して

基礎がへの字に折れ曲がる様になる為

基礎の立上りにひび割れが入ります。

ひび割れの入り方は

ひび割れの上部の幅が

下部のひび割れ幅より広く開いています。

下記写真が、その例です。

 

【不同沈下による基礎ひび割れ】

 

この様に

への字に基礎が傾いた場合

基礎以外の建物にどの様な影響が有ると思われますでしょうか?

床の傾斜が6/1000以上有る場合を想定して考えてみましょう。

基礎の上に有る土台は

基礎の傾斜と同じ様に

への字に曲がる事は想像できると思います。

1階の床も同じです。

2階の床は

1階の床の傾斜にほぼ追随しています。

では

壁はどうでしょうか?

木造軸組造(一般的な木造)の場合は

梁など構造材の組み方が影響しているのでしょか?

柱の傾斜は、何故かまちまちになっています。

構造材の垂直方向の組み方を補強している部材として

「筋違い」が有ります。

土台と柱の直角を保つ役目の部材が「筋違い」です。

ゆえに、土台が基礎に追随して傾斜したとしても

柱は

梁など構造材の組み方によって

土台の傾斜に追随して

直角を保つ事が出来ない箇所が出て来ます。

つまり

筋違いは土台と柱の直角に保つ為の構造材なので

筋違いの接合部分には

相反する相当な力がかかっていると想定できます。

ゆえに

傾き方によっては

接合部分が外れたり、破壊する事も想定できます。

ここで言いたい事は

への字に不同沈下した場合は

筋違いの接合部分は

破壊している又は外れている可能性が大きいという事です。

 

ここから本題に入ります。

床の傾斜を直す事になった場合

工法としては色々有ります。

一般的に多いのは

基礎からジャッキアップする「アンダーピニング構法」が有ります。

この工法で床を基礎から水平に直せば

柱・壁も戻るとは限りません。

もし、戻ったとしても

筋違い部分の接合部の壁を剥がして

筋違い部分の接合部を確認する事が必要になります。

何故ならば

先程説明した通り

筋違いの接合部分が

破壊又は外れている可能性が大きいからです。

という事で

不同沈下の可能性が有る住宅を購入する場合は

住宅診断を依頼して

不同沈下の原因を見つけ

それに合った直す工法の予算を考えておきましょう。

大切な事は

筋違い部分の壁を剥がして

接合部のチェックを忘れない事です!

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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