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妻側外壁通気の検証として

今回は、<妻側外壁通気の検証として>についてお話をします。

以前

新築住宅診断に於いて

妻側の外壁通気がどうなっているかを

お客様から売主の方へ聞いて頂きました。

建築を請負っている工務店からの回答は

屋根裏に通気が入っている(逃げている)から問題は無いとの事でした。

これ以上突っ込んでも仕方が無いので

お客様には

何か小屋裏に逃げるような細工をしていなければ

屋根裏に通気が逃げる事は有りません。

皆さん(工務店)が勘違いしているだけです。

と説明します。

その後に付加える事は

新築住宅の半分以上が

外壁通気の排気口が無いとも説明し

瑕疵保険の設計施工要領に違反していても

外壁からの雨漏りに関して

保険は降りる事を説明しますが

それ以上の事はお話はしません。

専門的な事になり

不安を煽る様な事になりますので。

 

下記写真は

小屋裏に外壁通気が逃げられない事を証明している写真です。

【屋根タルキ上部迄外壁防水透湿シートを施工している写真】

上記の写真を見れば分かる様に

柱の外面で屋根タルキを施工していて

その屋根タルキまで

外壁防湿透湿シートが貼り上げているので

屋根裏に通気が入りようが無いのです。

(念の為に書きますが、ここの現場は天井断熱です。)

 

【柱内面に合わせて屋根タルキを施工している写真】

上記写真は部屋内側から妻側の面を撮った写真です。

見て分かる様に

外壁防水透湿シートが綺麗に貼り上げていて

外壁通気が入る隙間は有りません。

また

柱の内側に合わせて

もう一本の屋根タルキを施工しているのが分かるでしょか?

このタルキ迄

外壁防火認定の規定で

プラスターボード等を貼り上げますので

外壁防水透湿シートと合わせて

二重に塞がっている事になります。

 

工務店の現場監督さんは

軒側の外壁通気が

屋根タルキの間から屋根裏に逃げる事と同じ様に

妻側も屋根裏に逃げると考えているようですが

逃げれません!

上記の写真でお分かりになったと思います。

 

今回の纏めとして

妻側外壁の外壁通気は

排気口金物が取り付けていなければ

外壁通気の性能が無いという事です。

瑕疵保険の設計施工要領を守っていない事になります。

ゆえに

注文住宅とか売建住宅で家を建てていらっしゃる人は

工務店の現場監督に

どの様に排気口を設置するか確認して下さい。

もし

妻側の外壁通気が屋根裏に逃げるから

(何か小屋裏に逃げる施工を特別にしていれば問題は有りません。)

心配無いと言われたら

現場の納まりが分かっていない現場監督なので

他の部分の施工も要注意ですよ!

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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