2021/01/19
今回は、<不適合事象の原因の一つとして>についてお話をします。
最近は
非常にSNSが発達していて
色々な情報を調べる事が出来ます。
しかし、どう云う訳か
本当に必要な情報を自ら調べようとしない?
又は
自ら本を読んで
勉強をしようとしないのは何故なのだろうか?
それは
本当に必要な情報で有っても
その情報が無いからと云って
日常生活で何も困らないからです。
何故かと言いますと
その情報に係る事での問題が起きないからです。
何か漠然とした内容になりましたので
具体的に例を挙げて見ますね!
例えば
住宅の建築現場に於いての
現場監督の住宅に対する知識の無さは何故なのか?
一つの理由を
小屋裏換気を例に挙げて説明します。
フラット35を使用していない住宅で有れば
確認申請の審査で
小屋裏換気計算のチェックはしません。
勿論
完了検査でも検査はしません。
極端な話をしますと
小屋裏換気が無くても違反建築にならないのです。
小屋裏換気に関する知識が無くても
建築違反にならないから(問題が起きないから)
小屋裏換気についての情報(知識)を
自ら勉強して採り入れようとはしないのです!
ここが問題なのです。
つまり
小屋裏換気計算がどの様に計算されて
どの品番の換気金物を
何処へ何個取付けなければならないかと云う事が
全然分かっていない事が問題なのです。
勿論、工務店によっては
自社の標準仕様を決めている所も有りますので
全てが悪い訳ではないですけど・・・・・。
昨年
民法改正になりました。
この小屋裏換気工法は
建築基準法に決められた工法ではないので
設置しなくても建築違反では有りません。
しかし
設置する事が慣習になっています。
では、この場合
契約不適合建物になるのでしょうか?
この問題の回答は
まだハッキリと答えられる人はいないだろうね!
実際に法廷での判例が出る迄はグレーゾーンかな?
で、有っても
曲がりなりにも
小屋裏換気は住宅にとって必要な工法だから
小屋裏計算方法は
自ら情報を採り入れて勉強するべきです!
もし、完成した後から
換気金物を設置するのは
工務店にとっても
大変な労力と費用がかかりますので
最初から
小屋裏換気計算をして
設置できるように勉強された方が
会社の為になりますし
全ての工務店の建物が
小屋裏換気を計算通り設置していれば
その住宅を購入して住む人は
一つ、不安がなくなります。
それプラス
小屋裏換気よりもまだ規制が緩い
外壁妻側の外壁通気排気口の設置も
その住宅を購入して住む人の為に
勉強して設置して下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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