2021/01/31
今回は、<計測機器にも創意工夫が必要!>についてお話をします。
1月29日の「気まぐれブログ」に胡蝶蘭の事を書いていますが
何か物事に対して興味が湧くと
追及して見たくなるのは
皆さんも
同じだと思います。
胡蝶蘭に花を咲かせる為には
日頃の手入れをどの様にするのか?
実際にやってみる事が一番手っ取り早いと思いませんか。
これと同じ様な事なのですが
住宅診断を実施するに当たって
壁の傾斜計測はとても大切な項目です。
この計測数値を
より正確に計測するには
ジャスト2mの計測間距離で
壁の傾斜が計測できる道具が必要になります。
ただ単に60cmのデジタル水平器だけで
計測するインスペクターもいますが
全ての壁面が実際に真っすぐとは限りません。
もし
壁がへの字になっていた場合
デジタル水平器で計測すると
5/1000とか6/1000等の数値が出てしまいます。
ある瑕疵保険法人の壁の計測マニュアルには
その壁の同じ位置の上下3か所を計測して
その平均数値を
そこの壁の傾斜として考える方法が有りますが
果たしてそれが良いのでしょうか?
残念ながら、私は納得できません。
自分を納得させる為に
壁の計測間距離は2m前後と決まっていますので
下記写真の道具を作成しました。
この道具を使用すれば
壁がへの字になっていても
それを跨いで計測する事が出来ます。
下記写真の様に壁の傾斜を計測します。
この手作りの補助道具に
60cmのデジタル水平器を磁石で付く様に細工をしています。
この方法が
一番正確に壁の傾斜計測の数値が出せると考えています。
この補助道具を考える前には
レーザーレベルを使用して計測する補助道具として
計測間距離ジャスト2mの位置に
上下30cmの物差しを取付けた道具を使用していましたが
時間と手間が掛かり過ぎていました。(笑)
Y&Y住宅検査では
より正確に建物の現状を検査・調査する為には
計測機器にも一工夫する事も重要と考えています。
不適合事象の原因を追究する事と同じ様に
計測機器・道具にも色々と創意工夫して行きます。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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