2021/02/13
今回は、<耐震補強工事をしているから安心?>についてお話をします。
ご依頼主様から
「お問合せ」で
お問い合わせ内容の中に書かれている内容の一つに
住宅診断をして
構造的に安全かどうかを見て欲しいという
依頼が有ります。
完全に
「住宅診断」を依頼すれば
「耐震診断」もして貰えると
勘違いをされています。
この勘違いはどこから来るのだろうか?
今回のお題目は
<耐震補強工事をしているから安心?>になっていますので
ここから本題に入ります。
上記に記載した内容に似たお話なのですが
中古住宅の販売チラシに
「耐震補強工事済みの中古住宅です!」
って書かれていれば
あなたはこの中古住宅を
どの様に受け取りますか?
額面通り
耐震補強工事はしているので安心だけど
劣化事象の方は大丈夫なのだろうか?
最初にここ迄考えていれば
泣き寝入りする可能性は低いと思います。
注意して欲しい人は
劣化事象の方も一緒に直しているだろうから
お買い得な中古住宅だな!って考える人です。
つまり
耐震診断をして
耐震補強工事をしていれば
住宅診断も実施していて
劣化事象は
全てを直していると勘違いする人がいます。
これはある程度仕方がないのかもしれませんね。
仲介業者も
耐震補強工事を実施している中古住宅で有れば
耐震補強工事をしているのだから
劣化事象も問題有りませんよって
販売トークに使用する事も有りますからね。
いかにも
この中古住宅は
何も問題は有りませんよって
「耐震補強工事済み」の文字で飾っています。
決して
「耐震補強工事」=「安心・安全」では有りません!
では何故
耐震補強工事を実施している中古住宅なのに
何が安心ではないのでしょうか?
専門的なお話になりますので
極々簡単に説明します。
耐震診断には
床・壁の劣化状況を判断する為に
傾斜計測はします。
しかし
床の傾斜が6/1000以上有ったとしても
その床の傾斜を直さなくても
耐震補強計算には
床の傾斜の数値は
一切関係が無いのです。
ゆえに
床の傾斜が6/1000以上有っても
そのまま
新しい床材を貼り増しして
綺麗にリフォーム工事をして完了!
って事なのです。
床の傾斜を直していないのです。
以前のブログにも記載しましたが
床・壁の傾斜を直す為には
大変な費用が掛かります。
ゆえに
殆どが床・壁の傾斜は直していません!
買取再販業者が
リフォーム工事をした中古住宅の
床・壁の傾斜計測は
必ず実施する事が必要です。
泣き寝入りしたくなければ
契約する前に
「住宅診断」を依頼して下さいね!
「住宅診断」と言えば
Y&Y住宅検査ですね!
「建物状況調査」ではダメですよ!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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