2021/03/15
今回は、<妻側外壁通気見切りとして>についてお話をします。
新築住宅の「住宅診断」を実施する
インスペクターの一人として
何故
妻側外壁通気の排気口金物を
地場の工務店は設置していないのだろうか?
使い勝手が悪いからなのだろうか?
って考えながら
外壁の妻側通気見切りについて
SNSで色々調べていたら
軒ゼロの時に使用する場合
とても使い勝手の良い商品を見つけたので
ご紹介します。
メーカー名は「株式会社トーコー」です。
以前
紹介した通気見切り金物は
バルコニーなどのオーバーハングの所とか
水平部分専用の
外壁通気見切り材の商品でしたが
上記の商品は
軒ゼロで妻側専用に考えられた商品なので
使い勝手がスマートで良いですね!
この様に
建築金物メーカーが
「妻側通気見切」の商品を
開発し販売しているという事は
妻側の外壁通気が
普通の施工の方法では屋根裏に逃げない事が
証明されているという事ですね!
工務店として
「妻側通気は屋根裏に逃げます」という
素人じみた言い訳は
もう通りませんね!
屋根裏に逃がす為には
逃がす為の方法が有ります。
その為の既製品も有りますので
何処のメーカーの何を使用しているかを明らかにして
それを屋根裏から見て分かる様にしていれば
それはそれで良いです。
そうでなければ
屋根裏から見て分からなければアウトですね!
棟換気と同じ様に
開口部分が見えるはずなので
見えなければ騙しと同じですね!
話が変わりますが
昨日
いつも行く住宅団地でない他の住宅団地へ
見学に行って来ました。
既に完成している建物でしたが
この住宅団地しか建っていない建物が数社有りました。
その建物の妻側の外壁通気部分を見ましたら
なんと全て
通気見切り金物が取り付けているでは有りませんか。
やはり全国区のハウスメーカー?は
既に契約不適合責任に
対応しているのだろうと考えざるを得ませんね!
と言うか
施工しなければならない事を
ただ単に施工しているだけの事ですけどね!
この当たり前の事を
更にバルコニー下及び玄関ポーチなどの外壁の
通気見切りも設置していましたので
もう完璧です!
この住宅団地を見学した帰りに考えた事は
地場の工務店が建てる分譲住宅・注文住宅は
今後
外壁通気未施工に対する
契約不適合責任を指摘されたら
どの様に対応するのだろうか・・・・?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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