2021/03/23
今回は、<床下の劣化事象②として>についてお話をします。
今回の床下の劣化事象は
「建物状況調査」的なインスペクションでは
ほぼ発見されない不適合事象のお話です。
3月11日のブログにも
同じ「床下の劣化事象として」を記載していますので
②を付けました。
今回の「床下の劣化事象」の内容は
普通の条件で発生する劣化事象とは違い
外部からの力が加わった為に発生した事象です。
下記写真の場合は
地震が原因と考えられる
地割れの写真です。
地震が原因と言っても
地割れが発生する前の
敷地廻りの条件が揃っていて
尚且つ
地震が原因と想定出来るだけの
他の事象も総合的に考えての結論です。
地割れの長さは3m弱で
幅は5㎜程度でした。
次の下記写真の場合は
地割れが行きやすい敷地の条件が揃っていて
隣地敷地に分譲マンションの建設が始まった事が
地割れの引き金になったと想定出来ます。
この地割れ以外にも
色々沢山の不適合事象が発生した建物でした。
上記2枚の写真は
床下に入っての検査を実施した事で
発見された不適合事象です。
床の傾斜計測による数値が
判定基準を大きく上回っていた場合は
床下の地割れの可能性も無いとは言い切れません。
中古住宅を購入する前には
敷地廻りの状況をチェックし
もし
隣地に低い法面が有った場合は
不同沈下になる色々な条件が揃い易いので
「住宅診断」をシッカリして
特に
床の傾斜計測を綿密にして下さいね!
また
隣地で将来的に
大きな建物が建つ計画が有る場合は
その工事が始まる前に
建設業者の方で
建物の傾斜等のチェックを綿密に実施する様に
依頼して下さいね!
その工事が原因で
家に不適合事象が発生した証拠として証明できますから。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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