2021/03/28
今回は、前回の続きで
<あなたに必要なインスペクションって何?②>についてお話をします。
前回に続き
巷に有るインスペクションの残りを説明します。
③フラット35適合証明の検査
これは
中古住宅を購入する時に
フラット35の融資を受ける場合
その建物が
フラット35の融資が出来る仕様かどうかを
適合証明技術者が検査して
適合していれば
適合証明技術者が適合証明書を交付します。
検査内容は
「建物状況調査」とほぼ同じで
その調査内容プラス
フラット35に必要な施工又は仕様になっているか等
を検査して行きます。
代表的な施工チェックは
階段及び浴室に手摺が付いているかどうかのチェックです。
後は
基礎の高さが400㎜(300㎜)以上有るか?
床下換気口の間隔が4m以内に設置しているか等です。
④既存住宅瑕疵保険加入の為の検査
これは
既存住宅の瑕疵保険に加入する為に
必要な検査です。
検査の内容は
「建物状況調査」とほぼ同じで
各瑕疵保険法人が指定する部位の写真と
チェック項目を提出して
問題が無ければ付保証明書を発行して頂けます。
構造耐力性能または防水性能における
瑕疵が保険の対象です。
保険の対象となる部分は
下記の資料を参照して下さい。
この
既存住宅瑕疵保険に
加入した方が良い事が一つ有ります。
それは
瑕疵保険事故の9割超は雨漏りなので
それに対する備えと考えれば
保険に入っておいて損は有りません。
ただし
構造的な瑕疵が7%弱という事から考えると
雨漏りだけに保険金が支払われると
考えていた方が気が楽ですね。
もう一つの
既存住宅瑕疵保険の使われ方として
殆どの方が
この既存住宅瑕疵保険の加入の理由が
住宅ローン減税などの優遇制度の為です。
この上記二つの事を考えれば
既存住宅瑕疵保険に加入できるのであれば
加入しておいた方が良いですね!
ただし
注意として
買取再販住宅などで
既存住宅瑕疵保険に加入できる
中古住宅だから安心ですという
謳い文句には引っ掛からない様に!
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査には
床下に入っての検査は無いので
特に床下が「わやくちゃ」な物件が殆どです。
必ず「住宅診断」を実施する様にして下さいね!
今日も長くなったので
⑤Y&Y住宅検査の「住宅診断」に関しては
また日を改めてブログにアップします。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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