2021/03/31
今回は、<基礎と土間等とのスキ間は要注意!>についてお話をします。
久しぶりに
劣化事象のお話をします。
今日は
下記の写真の様な事象が確認された場合は
床の傾斜及び不同沈下に要注意というお話と
買取再販業者の
綺麗にリフォーム工事をしている中古住宅は
要注意ですよ!
と言うお話です。
下記写真は
買取再販業者の中古住宅の劣化事象です。
基礎と車庫土間との取合いに
5㎜以上の隙間が確認されました。
この劣化事象だけでは
車庫土間コンが収縮しての
スキ間かどうかは判断しにくいです。
上記の写真は
車庫土間コンの反対側にある
勝手口台と基礎との取合い部分の写真です。
この中古住宅は
外壁及び基礎の表面を
とても綺麗にリフォーム工事をしていました。
上記の勝手口台部分の写真を見ても
一般の方は
何も思わないでしょうね!
これは
勝手口台と基礎との取合いが
約20㎜のスキ間(肌別れ)を
モルタルで埋めて
基礎の表面の塗装仕上げの時に一緒に
モルタルを塗装仕上げしているのです。
この現象は
勝手口の台が沈下して
基礎から離れてしまった状態です。
スキ間が5㎜前後で有れば
勝手口の台を施工する時の地盤固め不良で説明できますが
20㎜となると
敷地が不同沈下している可能性を
考えなければなりません。
勝手口の反対側の最初の写真を見て下さい。
床の傾斜計測をした結果
このスキ間は
車庫部分の土間コンが収縮して出来たスキ間では無く
家が
勝手口側に不同沈下した為に出来たスキ間だったのです。
床の傾斜を計測した数値は
10/1000以上の
酷い床の傾斜が隠されていました。
隠されていましたと書いたのは
床の傾斜を
表面的にリフォーム工事をして
6/1000未満の傾斜にしていたのです。
一般のエンドユーザーは騙せても
インスペクターのプロは騙されませんよ!
という事で
今回の纏めとして
上記写真の様な劣化事象が確認された場合は
不同沈下に要注意ですよ!
契約後に
後悔・泣き寝入りしたくなければ
契約前には「住宅診断」を依頼して下さいね!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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