2021/04/11
今回は、<屋根裏の不適合事例①として>についてお話をします。
当分の間
屋根裏に関してブログを書いていなかったので
屋根裏の不適合事例のお話をします。
最初に
新築分譲住宅の場合で
よく見るのは
天井断熱材の雑な入れ方です。
それと
外壁の防火認定不備が
たまに見られますが
今日のブログは
その中で
棟換気の開口不良に焦点を当ててみます。
下記写真は
大変珍しい開口の開け方で
棟換気メーカーの施工要領では
おそらく
何処にも書かれていないと思われます。
この住宅の場合は
軒裏換気も設置していましたので
軒裏の換気(吸気)開口面積は
2階床面積の1/900の開口面積が必要です。
棟換気(排気)の方の面積は
2階床面積の1/1600の開口面積が必要です。
2階の床面積が46.37㎡でしたので
463700cm2 × 1/1600 ≒ 289.82cm2
の面積が必要です。
一般的に多いのは2cm幅の長方形で
156cmの長さの開口を開ければ良いのですが
上記写真は
ドリルで穴を開けていました。
直径2cmの穴とした場合
その面積は3.14cm2です
単純計算をすれば
289.82 ÷ 3.14 ≒ 93か所
約93か所の穴が必要という事になります。
写真で見ての通り
93か所は有りませんので
設置不良と考えます。
ドリル穴開けを屋根上から開けていますので
穴がキチンと開いていない箇所も有ります。
何故
丸鋸で2cm幅で開ければ済む事なのに
?????
開口を開ける必要は分かっていても
何か開けれない理由が有ったのでしょうかね?
ホント
珍しい不適合事例ですね!
この様に屋根裏に入っての検査を実施しますと
色々と珍しい不適合事例が有ります。
今回の不適合事例の場合は
職人さんが地上へ丸鋸を取りに行くのが
面倒くさかったのでしょうね!
新築分譲住宅の
「住宅診断」で分かる不適合事象は
昨日のブログにも書きましたが
瑕疵保険の免責項目が殆どです。
ゆえに
新築分譲住宅だからこそ
住宅診断は必要ですよ!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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