2021/04/18
今回は、<新築住宅の2階床の傾斜として>についてのお話です。
久しぶりに
2階床の傾斜計測で
傾斜の原因がハッキリと分かる
新築分譲住宅の物件に当たりました。
赤丸で囲っている
外壁部分以外の
間仕切り壁の柱の下に
1階の柱が1本も無いのです。
近くにも全く無いのです。
ホント
信じられないプランです。
正直なもので
新築住宅にもかかわらず
4.5帖の部屋の床の傾斜が
右側の部屋が最大6ミリ
左側の部屋が最大4ミリ
床の高低差が付いています。
傾斜的には
2.4/1000なので
不適合事象と言う数値では有りません。
しかし
新築住宅で
たった4.5帖の部屋の床の高低差が
6ミリとか4ミリは・・・・・
少し酷いのではないでしょうか?
2階建て新築住宅なので
せめて
3ミリ以内に収めませんか?
と言うよりも
今回のプランは
外周部の柱の直下率がまあまあ良くても
内部の柱の直下率が
0%は
少し?
いや大変酷すぎと考えます。
分譲住宅だからと言っても
せめて
もう少しは
柱の直下率を考えましょうよ!
という事で
新築分譲住宅は
新しくて綺麗ですが
この新築分譲住宅の様に
床の傾斜数値だけを考えれば
2.4/1000なので
瑕疵が存する可能性が大きい
6/1000と比較すれば
どうって事のない数値です。
しかし
問題は
その傾斜の原因です。
柱の直下率が
大変重要な事は
このY&Y住宅検査の
これ迄のブログを見られたら
お分かりになると思います。
それでも
新築分譲住宅は
安心だとか
問題は無いとか言いますが
契約する前に
住宅診断を依頼して
床の傾斜計測結果が悪ければ
泣き寝入りしない為に
原因は何かを追究しませんか?
結局
今回の新築分譲住宅を
誰かが購入すると思いますが
このブログに記載した内容を
知らずに購入するのでしょうね?
それはそれで
良いと思いますが・・・・・。
今回の纏めとして
新築分譲住宅を契約する前に
住宅診断を依頼して
もし
2階の床の傾斜計測の結果が悪ければ
原因は
ほぼ柱の直下率が相当低いと思われます。
なので
柱の直下率をチェックして下さい!
この柱の直下率を見てから
契約するかしないかを判断されたら
泣き寝入りしなくて済むと思います。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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