2021/04/28
今回は、<傾斜計測用の小道具として>についてお話をします。
下記写真の小道具は
壁がへの字になっていた場合
60cm長さのデジタル水平器だけでは
キチンとした数値が出ませんので
デジタル水平器の為に考えた小道具です。
以前
このブログでも紹介しています。
この小道具の
違う使い道を発見したので
ここに紹介して見ます。
住宅診断で
床の傾斜を計測しますが
床がタタミの場合は計測しません。
計測をしないと言うよりは
計測が出来ないの方が正解ですかね。
何故ならば
例えば6帖の場合は
普通のタタミの大きさで
6枚のタタミを敷き詰めています。
一枚一枚の厚さが同じで有っても
敷居とか畳寄せに高さを合わせる為に
タタミの下に厚紙などを敷いて高さ調整をしています。
なので
タタミ面にスケールを当てて
レーザーレベルで計測しても
高さが極端に違ってきます。
ゆえに
タタミの代わりに
敷居が有れば敷居の高さなどを計測しますが
これも
タタミの部屋の床全体の傾斜は図れません。
という事で
タタミの部屋の床の傾斜は
既存住宅瑕疵保険の検査でも
計測をしなくても良い事になっています。
上記2枚の写真は
以前ブログで紹介した
壁用の傾斜計測用の小道具が
何と
タタミの床の傾斜計測に利用した結果
それなりの数値が出る事が分かったのです!
Y&Y住宅検査の場合は
建物全体の床の傾斜傾向を判定します。
今迄は
タタミの部屋以外の床の傾斜で判定していましたが
今回の事で
タタミの部屋の床の傾斜傾向も含めた
判定が出来る様になりました。
この事は
特に
中古住宅では
今まで以上に
正確に床の傾斜傾向が分かるという事です。
これは
Y&Y住宅検査の私だけが
喜んでいるだけですが・・・・。(笑)
何故ならば
他のインスペクターは
建物全体の床の傾斜傾向を検討する事はしないし
既存住宅瑕疵保険とか建物状況調査には
タタミの部屋の床の傾斜は必要ないから。
でも
特に中古住宅の場合は
不同沈下の原因を追究する為には
建物全体の床の傾斜傾向は必要と
Y&Y住宅検査では考えます。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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