2021/05/06
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<2階トイレの通気弁として>についてお話をします。
前回
新築分譲マンションに於いての内容は
外壁のひび割れに関する
マイナス的な内容でしたが
今日のブログの内容は
些細な事ですが
新築分譲住宅でもマネをして頂きたい
プラス的な施工例の一つを紹介します。
下記写真は
クローゼット内に有ったブサイクな点検口です。
ブサイクと書いたのは
一寸センスが無さ過ぎ。(笑)
2枚目の写真は
1枚目の写真の点検口を
開けた内部の写真です。
点検口内に
「通気弁」が写っているのが分かるでしょうか?
この「通気弁」が
新築分譲住宅であれば
2階トイレの排水をスムーズに流す為の
大変重要な設備なのです。
今回
マネをして貰いたいのは
「通気弁」が確認できる箇所に
点検口を設置する事です。
しかし
現実の新築分譲住宅は・・・・・。
新築分譲住宅の場合
排水管の配管方法を大きく分けて
外部に排水管を露出する方法と
部屋内にパイプスペースも設けて
そのパイプスペース内に配管を通す方法
の二つの方法が有ります。
ここで問題になるのが
2階トイレの排水管の為の「通気弁」と
通気弁を点検する点検口を
どこに設置するのか?
が
どちらも忘れがちになります。
最初に
外部に出す露出配管の場合は
見た目を気にしなければ
外部に排水管が出た上部に
通気弁を設置すれば
通気弁及び排水管のメンテナンスには
一番効率良いと考えます。
しかし
見た目を考えて
部屋内にパイプスペースを設けた場合は
二つのデメリットが有ります。
一つは
排水管のメンテナンスの為の点検口を
どこに設けるかが悩むところです。
特に1階LDKの上部に2階トイレが有った場合
パイプスペースは取れたとしても
点検口をどこに設置するのか?
LDKの天井に?・・・・・
となって
点検口を設置しない事も有るのです。
もう一つは
点検口と通気弁を何とか設けたとしても
一番メンテナンスが必要な
通気弁の点検が出来る位置に
点検口が設置できるのか?
正直な話として
パイプスペースを設けた
新築分譲住宅の住宅診断を実施して
点検口から
「通気弁」を確認した事は有りません。
一度
床下に設置されていたのを確認したぐらいです。
まとめとして
注文住宅を計画している方は
特に2階トイレの排水管の為の「通気弁」を
どこに設置するのか?
点検口の位置が
通気弁のメンテナンスが出来る位置なのか?
必ず確認して下さい。
もしかしたら
通気弁を設置していない場合も有りますので
必ず
確認の事!
また
新築分譲住宅を購入予定の方も
必ず
2階トイレの排水管用の
「通気弁」の有無と
点検口の位置関係を確認して下さいね!
民法改正になったから
契約不適合責任で
通気弁の設置する様に指示すれば
すんなりと直してくれると
簡単には思わない様に!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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