2021/05/27
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<妻側外壁通気とサイディング通気金具工法として>についてお話をします。
新築分譲住宅の住宅診断に於いて
今からお話する妻側外壁通気方法を
実際に採用した新築住宅は
まだ
一度も住宅診断では遭遇していません。
この2年位前から
新築分譲住宅の住宅診断が増えていたにも拘らず・・・・です。
外部から
妻側外壁通気金物の有無をチェックして
通気金物が無かった物件の
小屋裏に入っての検査で
上記資料の
通気経路確保部材を採用した物件は
築浅の中古住宅でも同じですが
今迄有りませんでした。
今回
この商品のお話をしようと考えたのは
前回のブログで
外壁サイディング通気金具のお話をしたのですが
どちらかと言うと
サイディングの設置には
まだ
胴縁を使用する事が一般的と考えていたのです。(;^_^A
何故かと言うと
8年位前に
この通気金具が住宅市場に出て来た時
通気金具が
耐震性に対する弱々しいイメージが有って(今現在も変わりません。)
以前在籍していた会社では
採用しなかったのです。
それが
5年ぐらい前から
この通気金具工法の割合が多くなっているとの事。
「新築各工程検査」を何件か実施していますが
全て胴縁施工でした。
何故主流になったのか・・・・?
ただ単に
工事コスト減になるからだと考えます。
で
ここで閃いたのが
他の現場監督も既に閃いて採用しているかも! ☜ 採用しています!(笑)
この通気金具工法であれば
胴縁施工の様に
外壁通気を455ピッチで区切っていないので
上記の通気経路確保部材を
妻側に設置すれば
天井断熱材の場合は
簡単に外壁通気が完結できますね!
タテ胴縁の場合は
455ピッチごとに設置する事が
必要と考えていましたので
これを採用する事はしないと考えています。
しかし
通気金具の場合は
二つか三つ設置するだけで良いのでは?
通気タルキの様な
面倒な事はしなくて済みますね!
ただし
外壁防火構造認定(PC030BE-9201)を使用する場合
小屋裏側のプラスターボードまで
約113㎜の間をパイプで繋げる等の
施工が必要と考えますが
直径の有効寸法が100㎜未満のパイプを使用すれば
外壁の防火構造的にはOKと言う考えなのでしょうね!
パイプを使用せずに
プラスターボードだけを開口する場合は
開口面積が大きくなってしまうと
外壁防火認定がOUTになりますので要注意です!
さてさて
となればですよ
妻側外壁通気金物が確認されなかったら
新築分譲住宅の住宅診断は
必ず
屋根裏に入っての検査は
必須になりますね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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