2021/06/01
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<不同沈下の見分け方③として>についてお話をします。
中古住宅の購入を考えて
物件を見に行く時は
敷地と隣地の高低差を確認して下さいね!
もし
高低差が有る場合は
①基礎のひび割れ
②土間のひび割れ
③基礎と土間の肌別れ
④石積みなどの擁壁のズレ
⑤コンクリートブロック塀などのひび割れ
上記5項目を
必ずチェックして見て下さい。
どれか一つでも見つけた場合
泣き寝入りしたくなければ
必ず
契約する前に「住宅診断」を依頼して下さいね!
建物状況調査的なインスペクションでは
何回も言いますがダメですよ!
実例として
下記写真の様に
基礎と土間コンにひび割れが有った場合は
建物の不同沈下に注意する事が必要です!
上記写真の様に
基礎と土間のひび割れが
繋がっている場合は
擁壁自体にひび割れか
または
石積み自体が部分的に沈下している
二つの原因が有ります。
今回の不適合事例の場合は
石積みの方で
石積みの上にコンクリートブロックを5段積んでいて
そのコンクリートブロック自体が
異常なひび割れが入っていました。
勿論
建物の床・壁の傾斜も
瑕疵が存する可能性が大きい
6/1000以上有りました。
ここで一つ
重要な注意事項が有ります。
上記写真の様なひび割れが有っても
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査には
引っ掛かりません。
それは何故だと思いますか?
一つ目は
基礎のひび割れを補修しているので
ひび割れ幅が0.5㎜以上有っても
指摘には上げません。
二つ目は
床の傾斜が6/1000以上有っても
瑕疵保険法人の傾斜計測方法に則って
計測して6/1000未満で有ればクリアします。
ゆえに
この様なひび割れを見て
仲介業者に
建物が不同沈下している可能性が有るのでは?
って聞いても
既存住宅瑕疵保険の検査に合格している
つまり
既存瑕疵保険に加入できる建物ですよ!
と言って
話を契約の方に持って行くかも知れません。
今では
仲介業者も勉強しているので
大丈夫ですよ!とか
問題有りませんよ!
って言う事は言わないと思います。
今日のまとめとして
不同沈下の可能性が有るサインを見た時は
契約前に必ず
床下・小屋裏に入っての住宅診断を依頼して
不同沈下の原因を
目視の範囲で追及して貰いましょう!
それを参考にして
そんなに酷くない不同沈下で有れば
床の傾斜もリフォーム工事等で
クリアできる可能性も有りますし
契約をしない選択肢も考えられます。
仲介業者の言いなりになるのではなく
自分自身で判断しましょう!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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