2021/06/10
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<注文住宅を依頼する時の確認事項として>についてお話をします。
注文住宅を検討している方は
最低限
下記の注意事項を工務店側に確認して下さい。
◆フラット35Sを使用しない場合
①小屋裏換気はフラット35と同様の計算で設置するのか?
②断熱材の仕様及び厚さはフラット35S金利Aプラン以上なのか?
③外壁通気の出口部分はどの様に施工するのか?
④基礎の鉄筋のかぶり厚さを何センチで考えているのか?
⑤耐震等級2以上の構造計算をするのか?
⑥上記の構造計算をしないのであれば、
柱の直下率は60%近く有るのか?
耐震壁の直下率は50%近く有るのか?
⑦工事中に住宅診断を各工程ごとに入れても良いか?
以上7項目です。
この7項目が全てOKで有れば
実際の施工技術の良し悪しは別として
取り敢えずは安心ですね!
では
①の説明として
小屋裏換気は
一般的な天井断熱材の場合は
フラット35を使用する場合は必須項目ですが
使用しなければ設置しなくても
建築基準法上は違反では有りません。
しかし
夏は屋根裏が大変熱くなるので
設置した方が良いです。
屋根形状によりますが
棟換気と軒裏換気の併用をお勧めします。
何故ならば
暖かい空気は、上に上昇しますので!
②の説明として
今年の4月からは
省エネ法の改正により
それぞれのプランの
省エネ基準への適合性に関する説明が義務化になりました。
その時に
フラット35S金利Aプラン以上なのか?
を確認して下さい。
フラット35S基準が
最低限の基準と考えていた方が良いですね!
それと
外気に接する床の断熱材には
必ず床用の断熱材を使用しているか確認して下さい。
たまに
平気で壁用の断熱材を使用していますので
要注意ですよ!
グレーゾーンとして
1階車庫の上に
ユニットバスを設置しているプランの場合は
ユニットバス自体を断熱仕様を使用した方が無難ですよ!
ユニットバス下の断熱材を
外気に接する床断熱で施工していない場合が大変多く
確認検査機関もグレーゾーンとして
あやふやにしている傾向があります。
要注意ですよ!
③の説明として
外壁通気で問題の箇所は
特に
妻側外壁通気の出口と
オーバーハング部分の外壁通気の出口が
無い事が大変多いです。
現場監督が
何も細工をしなくても
屋根裏に逃げると思い込んでいる事が多いので
どの様な細工をしているかを確認して下さい。
外壁サイディング仕上げの場合で
特に
胴縁下地を使用する場合には
要注意ですよ!
④の説明として
基礎の立上り部分の外周部が
120㎜幅のベタ基礎ではアウトです。
土に接している部分のかぶり厚60㎜が取れません。
150㎜幅に必ず変更して下さい!
たまに
玄関基礎立ち上がりに断熱材を設置する時に
基礎幅を120㎜幅にしているのを見かけます。
要注意ですよ!
⑤の説明として
2階の床下がりを少なくするには
耐震等級2以上の構造計算をお勧めします。
⑥の説明として
耐震等級2以上の構造計算をしない場合は
柱及び耐震壁の直下率を
出来る限り上記数値に近づける努力をして下さい。
ただし
1階の大きな空間の上に
2階の柱が何本か来る場合は
その柱を受ける為の梁が必ず在りますので
その梁の両端部を
1階の柱で受けているかをチェックして下さい。
出来れば
2階柱の下に1階の柱が有れば良いのですが・・・・。
⑦の説明として
新築各工程検査に入っても良いと言っていても
営業担当が変わったり
工事担当がダメと言う場合も有りますので
工事途中のインスペクターによる検査が
出来なくなる場合は有ります。
要注意です!
如何でしたか?
この7項目を確認するだけでも
安心度が違いますよ!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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