2021/06/23
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<既存住宅売買瑕疵保険の検査とは?>についてお話をします。
先日のブログには
<既存住宅売買瑕疵保険に加入しませんか?>をアップしました。
これは
あくまでも
買主様にとってのメリットとして
主として
住宅ローン控除(減税)など
軽減対策をする為の方法としてアップしました。
しかし
今から説明する内容は
既存住宅売買瑕疵保険に加入できた中古住宅は
瑕疵・欠陥などが無い
つまり
問題が無い
安心・安全な中古住宅だと勘違いされる方がいますので
そうではない事の説明を
基礎のひび割れの事象を取り上げて説明します。
下記二枚の写真を見て下さい。
この二枚の基礎のひび割れの写真は
床下に入っての検査で確認された
基礎のひび割れの事象です。
既存住宅売買瑕疵保険の検査では
明らかに合格しないひび割れの幅です。
この建物の場合は
外部からは
このひび割れが有るとは気付かなかったのです。
何故ならば
床下換気口の下部分まで
犬走りのコンクリート土間が施工されていて
ひび割れが見えない状況だったのです。
この状況の事だけを考えた場合
既存住宅売買瑕疵保険の検査では
外部からは
このひび割れが確認されませんので
ひび割れは無しで
既存住宅売買瑕疵保険のチェックシートには記載され
他の問題が無ければ
付保証明書が発行されます。
つまり
既存住宅売買瑕疵保険付きの中古住宅になるのです。
住宅診断をしている経験上
このひび割れの上の部屋が和室意外であれば
おそらく
床の傾斜では
6/1000以上が
部分的であっても計測されていると考えられます。
しかし
各瑕疵保険法人によって
床の計測方法が違う為に
問題無しで検査に合格する場合も有ります。
どうですか?
既存住宅売買瑕疵保険の合格した中古住宅
イクオール(=)
安心・安全・問題が無い中古住宅
では無い事を
理解していただけましたでしょうか?
中古住宅の現況を検査するには
床下・屋根裏に入っての検査が有る
住宅診断を実施して
目視で確認できる範囲で
劣化事象の原因を追求できるインスペクターに
依頼しませんか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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