2021/06/27
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外壁にカビが発生する原因として>についてお話をします。
中古住宅を見学に行った時に
建物の全方位の外壁をチェックしてみて下さい。
北面とか
日当たりの悪い隣地の家が近い部分の外壁に
カビが発生している事に気が付く事は無いですか?
色としては
緑色系から赤黒い色をしたカビなどが有ります。
外壁にカビが発生する原因も色々有りますが
今回は
断熱材設置不良が原因でカビが発生した
メカニズムを簡単にお話してみます。
この中古住宅は
築20年
外壁通気構法ではない
普通のラスモルタル塗り仕上げの外壁です。
今まで
下記1枚目写真の様に
外壁にカビが発生している建物を見た事が有りませんか?
上記写真の
外壁にカビを発生させた原因は
下記写真の様に
壁断熱材の設置不良が考えられます。
上記1枚目写真の
外壁にカビが発生している箇所と
上記2枚目写真の断熱材が入っている位置が
合っていると思いませんか?
カビが発生した原因は
建物内と外部の湿度と温度差が原因と考えられます。
前回のブログ(外壁通気構法が何故必要なのか?)で
絶対湿度と相対湿度の違い及び
結露が発生するメカニズムなどのお話をしたと思います。
まさに
そのメカニズムを
この2枚の写真が実証したと考えられます。
簡単に説明しますと
このカビが発生した時期は
冬と考えられます。
で
部屋内が暖房された熱(温度と水蒸気)が
断熱材に蓄積され
それが外の冷たい空気に触れて
外壁面(露点が外壁面)に
結露が発生したと考えられます。
この結露が長年繰り返されるうちに
結露部分に
カビが発生したと解釈しました。
皆さんは
どの様に思われますか?
という事を前提にして
もし
この中古住宅を購入すると考えた場合は
壁断熱材の補修工事をする事がベストと思いますが
金額的に難しいのであれば
取り敢えずは
防カビ剤入りの外壁塗替えメンテナンスしか無いのかな?
(カビが発生しても分かり難い外壁色にして)
しかし
根本の原因から補修しなければ
同じ事(カビの発生)の繰り返しになると考えられますね!
今日のブログは参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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