2021/07/01
このブログは
住宅診断を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入りしない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<築30年以上の住宅は無筋基礎?>についてお話をします。
築30年以上の中古住宅の購入を
考えている方は
基礎に鉄筋が入っていない可能性が大きいので
住宅診断の依頼の時に
鉄筋探査機で検査する事をお勧めします。
今回紹介する中古住宅は
途中で和室8帖を増築している
築42年の木造2階建て住宅です。
敷地廻りの状況は
2方向が3m近い高低差が有ります。
この建物は
お金を掛けている事が
一目で分かる造りになっていました。
が
上記2枚の写真の様なひび割れが5か所有り
相当
床の傾斜も酷いと考えていたのです。
しかし
この建物に関しては
法面側に床の傾斜傾向が確認されましたが
床傾斜の判定基準の6/1000以内でした。
今迄のブログでしたら
このひび割れ幅から考えると
酷い床の傾斜が間違いなく存在しても
可笑しくない事例です。
何故そんなに酷くなかったのか?
いつもとは逆の原因探しでした。
床下に入って分かった事は
基礎に鉄筋が入っていない無筋だった事。
この無筋の基礎が
ひび割れ幅を大きくした原因と考えました。
床の傾斜が
それほど酷くなかったのは
法面から3.5m位離れていたのと
おそらく
比較的に硬い地盤の上に
建物が建てられていたと考えられるのかな?
この事から
平成に入る迄の築約30年以上の
中古住宅には基礎に鉄筋が入っていない事を
前提で住宅診断をする事が必要ですね!
築30年以上の中古住宅を
購入してリフォーム工事を考えているのでしたら
何らかの
基礎補強工事を考えて予算を組んで下さいね!
もし
耐震補強も考えてのリフォーム工事でしたら
断熱改修及び樹脂サッシに取り替えをお勧めします。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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