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外壁合板下地は要注意?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<外壁合板下地は要注意?>についてお話をします。

新築分譲住宅を考えている方は

外壁下地に針葉樹合板とか

良く使用されるダイライト(商品名)を使用している場合は

外壁内結露が発生する可能性が考えられますので

契約する前に確認をして下さい。

外壁内なので

1年とか2年では

結露が原因による

劣化症状は出て来ないでしょうね!

もし

外壁通気構法の排気口金物を設置していなかった場合は

案外早く

何らかの事象が出るかも?

って

やっぱり出ないかな?

 

では本題に入ります。

5月23日のブログの

近隣住宅団地視察⑥として (yandykensa.com)

の中に

外壁下地にダイライトを使用しているハウスメーカー

または工務店が増えているような気がする。

という内容を書いています。

今回たまたま

外壁通気内の結露の事を調べていたら

外壁下地にダイライトなどを張った場合

気象条件及び室内の温度・湿度によって変わりますが

外壁内の断熱材及びダイライト付近に

結露の可能性が有るという資料が有ったので

私なりに

検証してみました。

広島県気象情報の下記資料から

1月の10年間の平均温度(2°)と相対湿度(66%)を

内部結露判定シートのエクセル計算表の中に入れたのが

下記2枚目、3枚目の資料です。

 

【広島県の近10年間の平均温度・湿度など】

 

 

【防湿気密シートを張ってない場合】

 

【防湿気密シートを張った場合】

 

2枚目の資料の

断熱材(HGW16K)からダイライトにかけて

判定がNGになっています。

つまり

結露をする可能性が有るという事です。

3枚目の資料は

判定が全てOKになっています。

何故OKになったかと言いますと

断熱材とPBとの間に防湿フィルムを入れた計算をしたのです。

この防湿フィルムとは

防湿気密シートで

一般的には

高断熱・高気密の住宅を

施工する時に入れる気密シートの事です。

 

ここでの環境設定内の数値は

室外については

広島県の10年間の気象情報の数値ですが

室内については

一般的な冬に設定すると考えられる

温度と湿度の数値を入れてみました。

ここで

防湿気密シートを入れないで

湿度を変えて色々と試算してみた結果

相対湿度を45%にした場合は

ダイライト部分だけがNGになり

相対湿度を40%した場合はOKになりました。

一般的に言われている事で

インフルエンザなどのウイルス感染予防には

室内の温度を20°~25°

室内の湿度を50%~60%

を保つ事が推奨されていますが

色々な文献によって温度は違いますが

湿度の方は同じ場合が多いようです。

 

話を最初の方に戻して

もし

購入しようと考えている建物が

ダイライト又は合板下地などで

かつ防湿気密シート無しの建物の場合

この場合の対応策は

何も有りません。

しいて言えば

室内の温度を上げない事ですかね。

室温を22°以上には上げない。

これは

あくまでも下記結露計算シートでの事ですので

実際は

色々な状況が重なりますので

結露しない場合も考えられます。

 

今回の纏めとして

外壁下地にダイライトを使用しているので

耐震的に丈夫ですよ!って言う

営業マンの販売トークには引っ掛からない様に要注意です!

まず

分譲住宅で外壁の「結露計算」を実施している可能性は

ゼロと考えますが

念の為に(無駄とは思いますが)

「結露計算」をされていますか?

って聞いて見て下さい。

計算していれば

外壁内結露に対しての対応策を聞けると思います。

していなければ

適当な返事で誤魔化すでしょうね!

因みに

外壁内結露が原因による

外壁内のカビの発生及び下地材の腐朽は

瑕疵保険の免責になりますので

保険は降りません!

 

今日の内容は参考になりましたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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