2021/07/12
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<近隣住宅団地視察⑧として>についてお話をします。
今日のお話は
注文住宅を今から建てる予定の方で
外壁下地に合板などを張る場合は
防湿・気密シートを忘れずに!と言うお話かな?
先日
約一か月ぶりに近隣の住宅団地へ行って来ました。
一か月ぶりだったので
広島県外に本社が有る
広島営業所が建てている建物の一棟が
足場の撤去が終わり
建物全体が見れる状態でした。
この建物のサイディング下地は
タテ胴縁で施工していて
妻側外壁には
外壁通気確保部材も設置されていない事は
一か月前に確認済みです。
それでもって
オーバーハング部分の取合いにも
外壁通気排気口金物は確認されていません。
この会社は
ZEH目標も掲げているハウスメーカーなのに・・・・。
せめて
オーバーハング部分に外壁通気排気口金物が有れば
妻側の外壁通気は何かの方法で・・・・と
思いたかったのですが
サイディング下地がタテ胴縁で有れば
細工の仕様がないですね!
残念です!
ダメ工務店のリスト入り決定です!
で
気分を改めて
ある建売分譲住宅の工務店が
外壁下地に針葉樹合板を
張っている現場を見つけました。
前回のブログで書いた様に
外壁下地に合板などを貼っていれば
防湿・気密シートを張っていなければ
外壁内結露の可能性が有ります。
といっても
広島の場合は6地域なので
計算上は結露の可能性が有るだけで
そこまで
あーだこーだと目くじらを立てる事も無いのかな?
って思ったりもします。
しかし
工務店の方も
外壁内結露の事を知っていて
それなりの対応している事を
期待したいですね!
この針葉樹合板を見て思い付いた事は
ツーバイフォー工法の住宅は
もしかして・・・・
外壁内部は結露だらけ?って心配してしまいました。(笑)
事務所に帰って
ツーバイフォー工法の結露対策でググって見たら
一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会のホームページが有り
その中の説明として
湿気を構造躯体に入れない工夫の数々の中に
ツーバイフォー住宅は壁内に断熱材が充填されている為
室外と室内の温度差がゆるやかに緩和され
結露が発生しにくい構造になっています。
その他にも
小屋裏には軒裏換気、妻側換気等を設けるなどして
有効な換気方式を採用しています。等々・・・・
これって何年前のホームページなのかな?って
思うほど古く
中身は完全に時代遅れですね!
私の予想では
ツーバイフォー工法で建てるのであれば
高気密・高断熱仕様にして
部屋内に防湿気密シートを張れば
高気密・高断熱そして耐震性も有って
これ程良い工法は無い!っていう様な
ホームページが有るのかな?って期待していたのですが
無かったので少しガッカリ!?
今度は
ツーバイシックス工法でググったら
有りました。わーい!?
防湿・気密シートで住宅の気密性を高める事で
外壁内部結露の発生を抑えています。って言う
ホームページを見つけました。
やはり
防湿・気密シートが
外壁内部結露を抑えるキーポイントですかね!
ここのホームページが見れてホッとしました。
今日のまとめとして
外壁下地に合板などを使用する場合は
防湿・気密シートを忘れずに!
です。
今日のブログは、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
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より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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