2021/07/15
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<今後の自然環境に合った住宅とは>についてお話をします。
最近と言うか
この近年の天候は
本当に異常気象続きで
特に梅雨時期になると
必ずどこかで
土砂災害が起きているニュースを聞きます。
雨の降り方も半端ない降り方をします。
温暖化が進み
日中の温度が30°を超えるのが普通になっています。
この様な自然環境の中で
では
どの様な住宅を建てれば良いのか?
または
どの様な新築分譲住宅を
購入すれば良いのか?
ホント迷いますよね!
という事で今日は
注文住宅を新築する事を想定したお話をしてみます。
建設場所がまだ決まっていないと仮定した場合
先ずは
土地探しから始めます。
今の気象状況から考えれば
家を建てるには立地条件が大切になりますね!
良い土地が見つかったと思った場合
最初に確認する事は
ハザードマップでその土地情報を確認する事が大切です。
①河川が近ければ、「浸水想定区域図」で浸水深さを確認
目安として
浸水深さが50cmであれば1階床高さ
浸水深さが5mであれば2階の軒下迄つかる程度
等々をチェックします。
②山に近ければ、「土砂災害警戒区域」を確認
土砂災害警戒区域内かどうかをチェックします。
これがクリアした場合
次に考える事は
どの様な性能の住宅を建てるのか?
を決めなくてはなりません。
やはり
近年の大地震の事を考えた場合は
耐震性能を考えると
耐震等級3は外したくありませんね!
更に
地球温暖化を考えた場合は
省エネ設計を考えると
高気密・高断熱を外す事は出来ませんよね!
そして
最後に考える事は
耐震性、省エネ性を考えた後は
その性能を維持する為の
耐久性は欠かす事は出来ません。
木造住宅の天敵は
雨漏りと結露による劣化です。
雨漏りを極力させない為には
各部分の納まりを単純化させる事も
一つの対策です。
結露対策には
内部結露をさせない事が重要です。
その為には
断熱性能を考える事と
外壁通気構法は
欠かす事は出来ませんね!
以上が
家を建てる前に考えなければならない事です。
では
家を建てた後は
何を考えなければならないのでしょうか?
それは
建物の維持・管理です!
建物のメンテナンスを怠った場合は
いくら性能の良い家を建てても
30年間とか50年間
維持・管理する事は不可能です。
という事で
大切な事は
家を計画する最初の段階で
「ライフサイクルコスト」を考えて
コストパフォーマンスの高い
住宅を計画する事が大切ですよ!
温暖化の事を考えずに
目先の建設費を抑えた事で
その後10年、30年と
光熱費とかメンテナンス費などを
払い続ける金額が大きくなってしまっては
維持・管理する事が難しくなってきますからね!
この事を考えた場合は
省エネ設計が
如何に
大切な事なのかが分かると思います。
勿論
耐震性能を甘く考えてしまった結果
地震が来て
その家に住めなくなってしまっては
元も子もなくなりますので
耐震等級3は必須条件ですね!
今日のブログは、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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