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外壁断熱材の入れ方として

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<外壁断熱材の入れ方として>についてお話をします。

新築分譲住宅の工事中の現場を見に行かれた時は

特に

外壁側の断熱材の入れ方に注意して見て下さい。

 

最初に

下記一枚目の写真を見て下さい!

 

【外壁側断熱材を入れている写真】

 

この上記写真の断熱材の入れ方は

お手本の様な入れ方をしています。

何が?と言いますと

部屋内側の防湿ポリエチレンフィルムの張り方です。

一つ目は

断熱材の袋の耳部分を部屋内に綺麗に留めている事。

二つ目は

部屋内の防湿ポリエチレンフィルムを

一旦剥がして

断熱材(グラスウール)を壁に入れた後

筋違いとか窓上のカーテン下地の上の

部屋内内部に綺麗に張り直している事です。

何故

この断熱材の入れ方が重要なのか?

理由は

断熱材の入れ方が間違っていれば

外壁内部の結露を発生させる引き金になるからです。

つまり

防湿フィルムがキチンと張られていれば

室内で発生した水蒸気が

断熱材に浸入するのを遮断出来るのですが

それが

すき間だらけで有れば

水蒸気を遮断できなくなり

断熱材内部に結露を発生させてしまい

断熱性能が落ちてしまうのです。

 

以前のブログの

近隣住宅団地視察⑧https://www.yandykensa.com/blog/8287

に書いている

防湿・気密シートを張らなければ

外壁内部結露をする可能性が有ると

誤解を招く様な書き方で書いていますが

外壁内部結露に係るのは

防湿・気密シートの内の

防湿シートの性能が

結露計算の数値に入れて計算をされていますので

気密シートの有無は関係ありません。

 

下記の結露判定シートは

マグ・イゾベール㈱の断熱材「ポリカット」の

下記2枚目資料の数値を入れて計算しています。

 

【結露判定シート】

 

因みに

透湿抵抗の単位には

工学単位[㎡・h・mmhg/g]とSI単位[㎡・s・Pa/ng]が有りますので

注意する事が必要です。

ただし

この単位の違いによる関係式が有り

0.00048という数値を掛けるか割るかをすれば

どちらの数値からも導き出せます。

私が最初に「?・・・」になったところです!(笑)

 

【断熱材ポリカットの資料】

 

この結露計算シートから分かる事は

断熱材の熱伝導率の性能が下がると

飽和水蒸気量が多くなり

水蒸気量が増えても結露しない事が分かります。

また

防湿フィルムの性能(透湿抵抗)が下がっても

一番最初の写真の様に

防湿フィルムをキチンと貼っていれば

外壁内部結露の可能性が

グンと下がる事が分かります。

上記結露計算シート上では

透湿抵抗値の「77」を「2」まで下げてもOKでした。

 

今日のまとめとして

外壁断熱材の入れ方では

グラスウール本体を

隙間が無いように入れる事は当たり前として

防湿フィルムの張り方の重要性が分かった事と思います。

是非

現場を見に行く機会が有りましたら

チェックして見て下さいね!

 

今日のブロブの内容は如何でしたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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