2021/07/19
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<等時間日影図の作成に挑戦!>についてお話をします。
これから
注文住宅を考えている方で
自宅を建て替える方は
等時間日影図を
工務店の設計の方に
必ず依頼して
以前のお住まいよりも
より快適な居住空間を実現させて下さい!
また
土地を探している方は
北側道路の敷地で有れば
南側の敷地が3m以上低くないと
冬至の時に日当たり時間が少なくなりますので
値段が安いからと言って
簡単に買うと後悔しますよ!
では本題に入ります。
昨日
初めて分譲住宅の計画で
実際に等時間日影図を書いて見ました。
等時間日影図の時間帯は
私が使用しているソフトでは
9時から15時の6時間です。
その状況の中で
5時間日影になる部分から2時間日影になる範囲を
線で表しています。
で
今回の敷地の状況は
南面に大きな総2階の住宅が有り
もうその建物だけで
冬至の時は
午前中は
南からの日が入りません。
9時にほんの少し東側の中連サッシから日が入るだけで
ほぼ9時から12時までは日がLDKに入りません。
13時から南側勝手口サッシと左側の掃出しサッシから
日が入り出します。
出来る事であれば
冬は
太陽高度が低いので
その日射(自然熱)で部屋を暖めたいのですが
今回の様に
近隣の建物が建っている場合は
自然の即したプランを作成するのは
大変難しいと感じました。
等時間日影図では分かり難いので
13時と15時の日影図を
下記に記載してみます。
16時では
15時よりも15°傾いたラインになるので
ほぼ日が入りませんし
冬至だから
もう薄暗くなる時間ですね。
上記2枚の図面から
春秋分と夏至の場合は
冬至とは打って変わった様に
近隣の日影は気になりません。
さてさて
と言うより
冬至の前後合わせた3か月間に
一番日射が欲しい期間なのですが
12時からの3時間の日射を
有効に活用する方向プラスアルファで
ここの新築分譲住宅のプランを
考えて行きます。
その為に
もう少し奥行を広げて
耐震性(柱の直下率など)を持たせたプランを
考えてみようかな?
で
今回の事で気が付いた事は
等時間日影図を考えたプランを作成するには
現地を実際に見てから
プランを作成しないと
時間のムダ!って事が分かりました!
現地を見る前に作成したプランは
西側に縦長のプランにしていました。
全面道路が
西側に下っているので
駐車場の入り口は東側に
2台並列駐車し易いプランで
耐震性と日射を考えた
自分でも最高の出来と思っていたのです。・゜・(ノД`)・゜・
現地を見る迄は
南側の敷地が2m以上は下がっていると
グーグルを見て
勝手に思い込んでいたのです。
完全な固定観念でした・・・・。
現地に行って見て
同じ高さだったので
ウソだろぅって感じだったのです。
それと
南側の建物の形状が違うではありませんか!
ホントにショックでした!
今回の事で
プランを作成する前には
やはり
現地に行って確認する事が必要という事が
よく分かりました。
まぁ
まだ一回目だから
これから追々良くなって行くでしょうね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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