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外壁防火構造認定違反?として

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<外壁防火構造認定違反?として>についてお話をします。

今から

新築分譲住宅の購入を考えている方

または

注文住宅を計画中の方は

このブログを読んで参考に出来る所は

参考にしてみて下さいね!

外壁サイディング張り工法の建物で

外壁の防火・準防火構造認定番号が

「PC030BEー9201」だった場合

一般的に

屋内側の被覆(下地材)は

12.5㎜のPB(せっこうボード)を張ります。

ここで取り上げたの理由は

では

小屋裏(屋根裏)の場合はどうか?という事です。

上記認定番号で有れば

規定では

グラスウールを壁内に入れた場合は

合板4㎜を張る事なども有りますが

実際には

部屋内と同じ12.5㎜のPBを張る事が多いです。

で問題なのは

このPBを張っていない単純な不適合事象は

最近は多少は減って来てはいますが・・・・。

 

ここから本題に入ります。

今から紹介する事例は

グレーゾーンと言うか

明らかにレッドですね!

しかしそもそも

役所は小屋裏迄入って検査はしませんし

誰も気が付いていないと思われます!

にも関わらず

昨年あたりから

軒ゼロ片流れの住宅を

よくモデル住宅展示場などで見ます。

化粧破風が無い軒ゼロです!

つい最近まで視察に行っていた

近隣住宅団地でも

下記資料の右上の屋根形状が

凄く気になっていたのです。

絶対に

防火構造の認定を遵守していないと思いつつ・・・・。

 

下記資料は

TOKOのカタログから使用させて頂いた

片流れの小屋裏換気金物の資料を

加工させて使用させて頂いています。

今回は

小屋裏換気金物の話ではなく

資料の絵を見て下さい。

 

【片流れ用の小屋裏換気金物の納まり】

 

最初の話と

この右上の絵を見て

果たして何人の建築のプロの人が

ピーンと来るでしょうか?

説明が長ったらしいからピーンと来ないか?(笑)

では説明します。

右側の絵は

外壁材(サイディング)が

屋根タルキの上まで来ています。

という事は

屋根タルキ間にも(青い線で引っ張ってPBと書いている部分)

PBを張り上げなければいけないと思いませんか?

この考え方が

人によっては何故?ってなるので

難しい話なのかもしれませんね!

左の絵ではなく右の絵です。(化粧破風が無い方)

下記写真を

良く見ると

防水透湿シートが張り上げているのが見て取れますよね。

つまり

ここまで外壁サイディングを張っていた場合は

防火構造認定を遵守していない事になりますね!

 

【屋根タルキ間部分の写真】

 

と言うお話ですが

もしこのタルキ間の野地板に

小屋裏換気の為の穴が開いていた場合

もし

屋根タルキ間にPBが張っていなければ

防火構造違反になった場合

タルキ間にPBを張ってしまうと

小屋裏換気の出口を塞ぐ事になります。

となれば

小屋裏換気の

排気口金物を何処かに新設しなければなりません。

外壁面に換気用のフードを新設する方法が考えられますが

屋根勾配は1寸勾配だった場合で

軒裏給気換気部分からの垂直距離900㎜が取れなかった場合は・・・・。

果たして

どんな解決策が有るでしょうか?

と言う

凄くシビアなお話でした!

これは

実際に有った事例です!

でも

誰も

この話を取り上げる人がいませんね?

今日のブログは何か参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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